コロナの時にお家で楽しむ

第四夜「こんなハートフルな映画、見逃してない?」A面

コロナも収束しつつある今、もう少しお家時間を楽しめますように。
映画好きな素人のおしゃべりに、お付き合いください。
皆様がひとつでも観たい映画が見つかれば嬉しいです。
では、そろそろ夕暮れになりましたので始めましょう

今宵から、3人で

今夜から、送り淨さんに参加して頂いて、3人になりました。対談から鼎談ですね。

だんだん人が増えていくんですか。

最後は社員全員でね。

前回は「スパイスの効いたホラーはいかが」で、送り淨さんもホラー映画に詳しい。

そうですね。ホラーはよく観ます。「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021)」も観に行きました。

それで今度また振り戻しをしようということで「ハートフルな映画」に。
それと、今回からトピック映画を選ぶことにしました。
私の方で選んだのが邦画で「あ・うん(1989)」。
ただね、ハートフルの印象って、それぞれ違うと思うんですよね。

選んだ時にそう思いました。

そこも、またいいかなぁと思って、それぞれの感じ方が違う方が面白い。
「あ・うん」は、ハートフルっていう心がいっぱいになる印象で探したんですよ。
ちょっと古いので、Eくんとか送り淨さんは多分観てないやろなぁ、というのも狙いで、オススメしました。

Eくん

年間 120本以上を劇場で鑑賞する豪傑。「ジュラシック・ワールド」とポール・バーホーヘン監督「ロボコップ(1987)」で映画に目覚める。期待の若者。

キネ娘さん

卒業論文のために映画の観客について研究したことも。ハートフルな作品からホラーまで守備範囲が広い。グレーテスト・シネマ・ウーマンである。

夕暮係

小3の年に「黒ひげ大旋風(1968)」で、劇場デビュー。照明が消え、気分が悪くなり退場。初鑑賞は約3分。忘却名人の昔人。

「あ・うん」を話そう。

僕もタイトルは聞いたことあったんです。最近だと観た事はなくて、調べたら主演が高倉健だったんで。高倉健の映画って「野生の証明(1978)」とか「君よ憤怒の河を渉れ(1976)」を観ていたので、入りやすかったです。

「君よ憤怒」は中国で大ヒットしたね。

リメイク版(「マンハント(2017)」)もありましたね。
主演は福山雅治。
送り淨さんは、高倉健を知らないんじゃない?

そうですね。昔の邦画ってあまり観たことなくて、今回新鮮な感じがしました。

どういう作品をよく観ますか?

洋画です。古い映画は追っかけられてなくて、最近の方が多いですね。

僕も基本洋画メインかなぁ。

「あ・うん」は、なんか独特の雰囲気がありますよね。日本人なのに、わからない日本語があったりして、それもちょっと面白かったです。

昔の言葉遣いってこと?

喋り方ってやっぱり、すごく変わってるなって。

テンポも違いますもんね。日清戦争が終わった辺の話なので、世界がね、きな臭くて、日本は軍国主義だし特高が出てきたりとかね。今と全然違う時代なので、雰囲気が違いますよね。

物語は第二次世界大戦の前ですよね。

お話は面白かったです。最初は友情っていう粗筋だときいてたから、意外と複雑な恋愛事情というギャップがありましたね。

僕はてっきり恋愛軸がメインかなぁと思っていました。高倉健と板東英二の二人の友情のシーンが意外と多かったので、どちらかというと人情ものに近いかな。

そうですね、奥さんの取り合いということでもなく、坂東英二は転勤になったりするときに「後は頼む」ってお願いしたりとか、そういうストーリー展開って、今と違いますよね。

愛憎劇が繰り広げられるわけじゃなく、淡々とした。

ドロドロしてないのに、そういう描写があるって面白いなって。

特に三角関係にも大きな変化があるわけでもなく終わっていくから。
確かテレビドラマがあったんですよね。(NHK「ドラマ人間模様 あ・うん」1980年)

向田邦子さんの原作ですね。そこら辺が脚本家として凄い人なので上手いです。

映画の続きはあるんですか?(向田邦子さんは1981年8月に遠東航空103便ボーイング737-200の墜落により急逝しドラマが中断)

僕は原作を読んでないので前後の話があるかどうかっていうのはわからないけども、あの切り取り方っていいなと思うんですよ。雪の降る所に高倉健のエンディング。
あれは全部オープンセットで組んでいるんです。あのお家も作って、雪も人工で降らしているんです。

そうなんですか?

カメラマンが木村大作で、今も監督でバリバリされている人なんです。役者とかみんなから怖がられてる人で、降籏監督よりも先に「オッケー」って言っちゃうような人。その人が「雪の降り方が早いとか、遅いとか」って言うんです。

すごい。

とても繊細に作っていますよね。

印象に残ったシーンとか。

お見合いのシーンとか。
最初のシーンも印象的で、高倉健さんがすごく掃除をして自分の家なのか誰の家なのかわからないところから始まって、だんだん関係が分かっていくっていう始まりが印象的でした。

お米を炊いたり、お風呂を沸かしたり。

ご飯も用意して、そこまでするかなぁって、ちょっと疑問に思いましたね。

自分の家にしてはすごくきれいに。

でも出迎えないんですよね。閉めて車で行ってしまう。
僕は今回観たのが3回目位なんです。1番最初に観たときにあの紫陽花のカットがふっと入るのかすごく印象的だったんです。あれね、ちょうど1年がぐるっと回って、四季折々の光景が入ってくるんですよね。桜の花が咲いていたりとか、最初の方では紫陽花の花が咲いていたり。ああいうのがやっぱり日本的かなぁみたいな。

僕が印象に残っているのは、坂東英二の娘さん(富田靖子)と高倉健がコーヒー飲んでいるシーンです。娘さんが恋の悩みの相談をしていて、高倉健が「みすみす実らないとわかっていても人は惚れるんだよ」とつぶやく。「コーヒーには嘘がよく合うんだ」って、高倉健が涙目でコーヒーを飲み干して。(巷に雨の降るごとく、我が心にも雨ぞ降る、ヴェルレーヌの詩を二人がくちずさむ)

諭しながら、自分にも。

自分に聞かすような感じで、なかなか観ていて切なかったです。

あ・うん
あ・うん

脚本:向田邦子。監督:降旗康男。水田一家、仙吉(板東英二)、たみ(富司純子)、娘さと子(富田靖子)が転勤で3年ぶりに、東京に帰って来る。戦友・門倉修造(高倉健)は、一家を手厚く出迎える用意をする。門倉は軍需景気で羽振りがよい。その妻君子(宮本信子)は仲間はずれな気分になる。君子がさと子のために見合いの相手に選んだ帝大生・石川義彦(真木蔵人)は、特高からにらまれていた。

高倉健と坂東英二

坂東英二ってあんな映画に出ているって、全然知りませんでした。

多分初めて起用されたんやと思います。それまでは野球選手なんでね。
映画初出演で高倉健と初共演。それで日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を獲っちゃった。ブルーリボン賞とかね。

はまり役ですよね。イメージが伝わりやすい配役という気がしました。

高倉健も軍需景気でアルマイトのお弁当箱を作る工場で、成金みたいな感じですよね。長く続くわけはないというのも自分でもわかっているし。お家もなんかね‥‥。

すごいですよね、洋館みたいで。

あの奥さん(宮本信子)の立場もちょっとね、かわいそうというか。

分かります。

いつも仲間に入れてもらえない。

ちょっと嫌味ったらしい。悪い人じゃないけど。

まぁでも、わからない事は無い。あの立場はね。面白いですよね。
この作品は「ブラック・レイン(1989)」を撮った後なんです。

分かる? 「ブラック・レイン」。

分からないです。

高倉健が出てる外国の映画で、監督がリドリー・スコット。「エイリアン」とか「ブレードランナー」の監督。マイケル・ダグラスが刑事役でヤクザを追いかけて日本に来て、高倉健と一緒に犯人を追いかけるっていう。
ロケが大阪なんです。道頓堀とかも映ってました。

梅田も今は変わっちゃったけども、昔の阪急のアーケードの所とかでね、オートバイのシーンを撮ったり。
高倉健を起用するというので、高倉健が日本に帰ってくる時に、今までいつもヤクザ映画を撮ってたので。

網走番外地(東映1965)」シリーズとか。

日本侠客伝(1964)」シリーズとかね。で、いつも短髪なんです。刈り上げていて。
「髪の毛切らんといてね」って監督が頼んだんです。
「散髪に行かんといてね」って。高倉健が散髪屋さんに行くと、「なんか切ったらあかんそうですよ」って。

根回しされて。ふふふ。

だから、ちょっと長髪の不良紳士みたいな、ああゆう役も初めてなんじゃないかな、面白いですよね。

何の前情報もなく観たんです。

映画って前情報がない方が良いって思うので、ネット情報とか、テレビで流れる映画情報とかはできるだけ見ないようにします。

その段階で、はねのけてしまう映画とかもありそうですね。何でも観る派なんですけど、思ってたのと違うなってなるのが嫌な感じで、イメージを作らないようにしてるんです。
「あ・うん」は女性目線で観ていました。3名いらっしゃった、娘さん(富田靖子)と板東英二の奥さん(富司純子)と高倉健の奥さん(宮本信子)と芸者さんのまり奴(山口美江)。

1番近いのは娘さん(富田靖子)の心境じゃない?。

そうですね。なんか女の人が辛い時代やなぁ、と思っちゃいますね。

彼氏(真木蔵人)がね、自由主義者なんですよね。当時はやっぱり特高(特別高等警察)が厳しくて、日本の考え方に沿わないのはダメって引っ張って行かれる。
一度睨まれてしまうと、話の中でありましたよね、戦争に送り込まれたら、生きて帰って来れない。

何か分かってるのも辛いですね。特高に注意を受けるシーンで、「親は関わりない。恋愛や結婚は一対一だと思います」って、あれはいいセリフだなと思いました。あの時代にあれを言える人がいたんやなぁっていうのが印象深いですね。

昭和の初期って、日本人気質が今と違いますよね。
僕はその娘さんというイメージで見ちゃうので、あそこで戦争に行って生きて帰れない相手って分かっていて最後に送り出す。

凄い勇気ですよね。

お母さんが最後にね「あんな姿でお嫁にやっちゃったわ」というセリフに、グッと来ちゃいます。

来ちゃいますよね。

きっとあの辺とかの製作年代はEくんも送り淨さんも観てないかなぁっていう。
その辺を狙ってみました。

自分だけじゃ観れない映画に触れるのが面白いですよね。

ブラック・レイン

監督:リドリー・スコット。ニューヨーク市警察本部捜査課の刑事ニック・コンクリン(マイケル・ダグラス)は、逮捕した日本のヤクザ・佐藤浩史を日本に護送するが、伊丹空港で警察官を装った佐藤の手下たちに奪われてしまう。大阪府警察は、2人の銃を押収し、刑事部捜査共助課の松本正博警部補(高倉健)を2人の監視役につける。

エイリアン

監督:リドリー・スコット。西暦2122年、搭乗員7名を乗せた宇宙貨物船ノストロモ号は鉱石を地球へ運搬する途上、船を制御するAI「マザー」が、知的生命体からの信号を受信し、その発信源である天体に航路を変更していた。ノストロモ号の乗組員船長ダラス、副長ケイン、操縦士ランバートの3人が船外調査に向かい、謎の宇宙船と化石となった宇宙人を発見する。

ブレードランナー

原作:フィリップ・K・ディック「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」。監督:リドリー・スコット。2019年11月のロサンゼルス。ネクサス6型レプリカントのロイ(ルトガー・ハウアー)一味がオフワールドで反乱を起こし、人間を殺害して逃走。レプリカントを判別し抹殺する専任捜査官「ブレードランナー」であるホールデンが捜査にあたっていたが、リオンの反撃にあい負傷。既にブレードランナーを退職していたリック・デッカード(ハリソン・フォード)を呼び戻す。

網走番外地(東映)

監督:石井輝男。網走刑務所へ護送された橘真一(高倉健)は、入所後、殺人鬼・鬼寅(嵐寛寿郎)の義兄弟・依田と衝突し、責任をとって懲罰房に送られる。

日本侠客伝

監督:マキノ雅弘。木場で運送業を営む木場政組は、新興でやくざ顔負けの沖山運送株式会社に押されていた。木場政組の親分(伊井友三郎)の元に、木更津のヤクザの元から駆け落ちで逃げてきた客分の清治(萬屋錦之介)や辰巳の長吉(高倉健)がいた。

クリスマス はこれがオススメ

夕暮係さんは、邦画を観ることが多いんですか?

僕はあんまりこだわらないようにしています。もう2年ぐらい劇場に行ってないんですよ。コロナがまだ怖いので。

ナイトメア・ビフォア・クリスマス(1994)」は有名なディズニーアニメでティム・バートン。

これからの季節ですよね。

これも家で観たくなるなぁと思って入れてみたんです。

この作品は知っているし、あの骸骨みたいなキャラクターも見たことがあるんですが、ちゃんと観たことがなくて。

そうなんですか。
ストーリーはハロウィンタウンっていう街があって、そのアイコンみたいになってるのが、その骸骨で、ジャックっていうキャラクターなんです。ハロウィンの時期にハロウィンタウンでお祭りをして、終わると何もないのが繰り返す街なんです。
街の近くに森があって、そこにいろんな祝日の扉があるんですよ。イースターとかクリスマスとか。毎年ハロウィンをしていて、ジャックはハロウィンの王として、もてはやされる生活を送ってたんです。それに飽き飽きしちゃって、森をさまよってたらクリスマスの扉を見つけてクリスマスタウンに行ってしまう。
そこでクリスマスの魅力に気づいて、自分もクリスマスをやってみるっていうストーリー。
個人的に思い入れというか、幼稚園くらいからこの時期に毎年観ている映画でそれでリストに入れたくなって。

これはクレイアニメでした?

粘土だったかどうかは? ストップモーションみたいな感じで。

ワンちゃんも骸骨でしたよね。

そう、幽霊みたいな感じで。

ティム・バートンの映画って、ちょっと独特な雰囲気があるから、面白そうなのに、ちゃんと観たことあるのって多分「バットマン(1989)」ぐらい。

シザーハンズ(1991)」は?

「シザーハンズ」も観たことない。「チャーリーとチョコレート工場(2005)」は観たかなぁ?

ティム・バートンは好きで観てます。

ダンボ(2019)」も撮ってたよね?

「ダンボ」はバートンらしさは、あったかな?

ちょっと薄気味悪さは感じたような気がします。
でもいつもの感じではなかったですね。
「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」は、ジャックがクリスマスを計画して真似してやってみるんです。サンタさんを監禁したりして自分のクリスマスをやるんです。けど失敗をしちゃうんですよ。彼女が止めてくれてたのに、それを信じなくて、それで失敗しちゃって、しょげちゃうんです。結局そのサンタさんも「いいよ」って許してくれて、最後に雪を降らしてくれてきれいに終わる、みたいなのが幼稚園の時にすごいと思いました。

ジャックは悪いキャラクターではなかった。

そうですね。なんかハロウィンの街に生きてるんで、驚かすことが良いことだと思ってる。
ちょっと価値観がずれてたりするんで、ジャックがやったクリスマスは子供たちに怖いおもちゃをプレゼントしたり、びっくりさせたりとかが多いんです。

僕は観る前の印象と観終わった後の印象が変わったことを覚えてるなぁ。

面白いです、改めて観ると。

クリスマスの時期になるとキャラクターとか見ますもんね。

ちょうどこの時期ですね。ハロウィンを過ぎて、クリスマスっていう。

1つ目から良い作品が出ましたね。

4-3
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス

監督:ヘンリー・セリック。ストップモーション・アニメ。ティム・バートンがディズニーのアニメーターとして働いていた頃に書いた詩が原案。ティム・バートンは「バットマン リターンズ」の撮影中で、ヘンリー・セリックが監督を務めた。死者の町「ハロウィン・タウン」の住人は人を驚かせる事が大好き。「ハロウィン・タウン」の王様・ジャック・スケリントンは、毎年の繰り返しに虚しさを感じていた。

シザーハンズ

原案・監督:ティム・バートン。町外れの山の上の屋敷に暮らす発明家(ヴィンセント・プライス)が人造人間・エドワード(ジョニー・デップ)を造った。両手はハサミで、心臓はハート形クッキーで仮に造った。そして、彼が心臓発作で死亡すると、エドワードはひとり屋敷に残された。

チャーリーとチョコレート工場

原作:ロアルド・ダール。監督:ティム・バートン。世界中で大人気のウィリー・ウォンカ製のお菓子の工場の中は完全非公開。ある日、ウォンカはチョコレートの中に隠した5枚の金色のチケットをを引き当てた子供に工場見学の権利が与えた。さらにそのうちの一人には想像を絶する副賞をつけた。

ダンボ

監督:ティム・バートン。1919年、メディチ・ブラザーズ・サーカスは、第一次世界大戦やスペイン風邪の影響で経営が傾いていた。団長のメディチは再興のため妊娠した雌のアジアゾウのジャンボを購入したが、生まれた子象は異常に大きな耳を持って生まれ、「ダンボ」とあだ名される。彼の子供たちはダンボがその巨大な耳を使って飛べることに気付いた。

トルナトーレは間違いない

前の回でも出しちゃったかも知れないんですけど「海の上のピアニスト(1999)」。
監督誰やったっけ?

ジュゼッペ・トルナトーレですね。

ニューシネマ・パラダイス(1989)」だ。
楽曲を手がけているのがエンニオ・モリコーネ。この2人のコンビは「ニューシネマ」で一緒に映画作っている。
簡単にストーリーをいうと、読んで字のごとくなんですけど、とあるピアニスト(ティム・ロス)がいて、ただその男がね、船の中で生まれて豪華客船から一回も地上に降りたことがないっていう話。
それだけ聞いても不思議な感じで面白いと思うんです。
こじんまりとした話なんです。いろんな人間模様があって、外から超有名なピアニストが乗ってきて勝負をしかけられたりとか、たまたま船で出会った女の人に恋をしたりとか、そういうのが描かれていくんです。

面白そうですね。その中で生まれたんですね。

誰かが産んで、そのまま捨てちゃったのかなあ。そこは詳細に語られないんだけど。船で働いてる人たちに育てられる。

周りとのハートフルな出会いがあるんですね。
モリコーネの音楽がいいですよね。

すごいいいですね。

昨年リバイバル上映で観に行ったんです。

音楽がいいと劇場で観たくなりますよね。

それもあって。
古い映画とかって映画館で上映したりするのを観に行ったりする?

「午前10時の映画館」はたまに行ってます。

最近は何か観ました?

最近では無いですけど、「ロミオ+ジュリエット(1996)」

どのバージョン?

デカプリオの。

あ、そっちか。

ふふふふ、そうですね。
時計仕掛けのオレンジ(1972)」もそれで観たような気がします。

僕は「隠し砦の三悪人(1958)」を観ましたよ。

黒澤明ですね。

僕は初めて黒澤明を観ました、ようやく。

「三悪人」に憧れてジョージ・ルーカスが「スター・ウォーズ(1978)」を作ったとかね。

「三悪人」の影響を受けたシーンとかいろいろあって。

へー、そうなんですね。

そういう古い映画をスクリーンで観るのがなかなか好きで。
リバイバル上映とかほとんど行くようにして。

感動しますよね。今の時代でも観れるんやなっていうのが嬉しくなっちゃいます。

1回観たことがある映画でも上映されると行きたいってなっちゃって。

好きな映画がね。リバイバルされると行きたくなりますよね。なんか劇場で観たいってね。

最近劇場に行けてないんですか?

行ってない。
第三の男(1952)」とか劇場に来たら、必ず行くようにしてたけど、今は逆に来て欲しくない。

映画好きが映画観に行けないって‥‥。

辛いですよね。

「第三の男」はイギリスのロンドンフィルム制作で、最初のクレジットでビックベンが映るんですよ。そこからアントンカラスのチターの演奏が始まると、なんかね、震えてくるんですよ。劇場で観るとね。
ああいう体験て、劇場じゃないと味わえないです。

海の上のピアニスト

監督:ジュゼッペ・トルナトーレ。豪華客船ヴァージニアン号で産み捨てられた赤ん坊を拾った黒人機関師のダニー・ブートマン(ビル・ナン)は、その子に生まれた西暦「1900」と名付けて育てるが、1900が8歳の時に事故で死ぬ。1900は葬儀で聞いた音楽に惹かれ、ピアノを弾き始める。成長した1900(ティム・ロス)は嵐の夜に船酔いで動けないマックス(コーン)と出会い、共に船内でバンド演奏をすることになる。

ニュー・シネマ・パラダイス

監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ。少年トトは、シチリア島の僻地の村で母と妹と暮らしていた。村の中心の広場に映画館がある。映画に魅了されたトトは映写室に入り込み、映写技師アルフレードと親しくなり、映写機の操作を見様見真似で覚える。ある晩、映写中にフィルムの発火事故が発生し映画館は全焼、アルフレードは火傷で視力を失う。トトの父親は戦死が確認され、トトは立て直された映画館「新パラダイス座」で映写技師として働きだす。

ロミオ+ジュリエット

監督・脚本:バズ・ラーマン。シェイクスピアの「ロミオとジュリエットを現代にアレンジ。両家の争いはマフィア同士の抗争となる。

隠し砦の三悪人

監督:黒澤明。百姓の太平(千秋実)と又七(藤原釜足)は、褒賞を目当てに山名家と秋月家の戦いに参加したが、山名の捕虜となるが、捕虜たちの暴動に紛れて脱走する。谷で、薪の中から金の延べ棒を発見。そこには、秋月家の侍大将・真壁六郎太(三船敏郎)と雪姫(上原美佐)らが身を潜めていた。秋月家再興のため、同盟国の早川領へ逃げ延びる方法を思案していた。

なんてハートフルな「街の灯」

次は古いのから「街の灯(1934)」。

チャップリン。
僕ねチャップリンの映画は1回も観たことないですよ。

あ、そうなんですか。

「街の灯」ってどんなストーリーでしたっけ?

盲目の花売り娘(ヴァージニア・チェリル)が街角でカゴに花を入れて売ってるんです。チャップリンは浮浪者なんです。いつもドタバタしてるんです。銅像のお披露目式で、幕を開けると銅像の上で寝ちゃってて、みんなで追いかけ回されるんですね。タクシーの中に逃げ込んだり、またそこから出てきたり。そこに花売り娘がいて、目が見えないのでタクシーから出てきたチャップリンを紳士だと思うんですよね。お金持ちの紳士が現れたので、花を渡す。そこが出会いなんですね。
チャップリンは一目惚れして、恋をして、一生懸命働き出したりして、ボクシングでお金貯めたりとか。ボクシングのシーンがあったりするんです。
手術代を稼いで、手術してもらうんですけども、チャップリンは警察に捕まっちゃうんです。
時が流れて最後のシーンが、やっぱり浮浪者で、ふらっと街を歩いてる時に花売り娘がいるんです。もう目が見えてるんです。お花を売っていて、チャップリンを見ても自分を助けてくれた人だなんてわからないですし、浮浪者が居ると思って。でも、すごく優しいのでその浮浪者に花を渡す。
手が触れたときに気がつく。「あなただったのね」というのが最後のシーン。

なるほど。そんなストーリーやったんですね。

僕ね「街の灯」は観たことないんですけど、ストーリーを知ってるんです。
漫画家の赤塚不二夫の「おそ松くん」で街の灯をベースにした話(「イヤミはひとり風の中」)があるんです。それを昔読んでいたので、話を聞いててもわかるんです。

なんかいつもね、ドタバタするサイレントの喜劇なんです。
チャップリンの映画ってね、最後はちょっと、うるっときちゃうんです。

ほっこりしますね。

ドタバタでも昔の喜劇役者って、みんな体を使ってるんですよね。怪我するようなこともしちゃうんです。すごい役者がいたなぁって思う。
チャップリンの映画がすごいのはサイレントなんでね、世界中の人が観てわかるんですよね。喋らなくても観てるだけでストーリーがわかる。当時のサイレントならではです。
チャップリンの映画も途中でトーキーになっていくんですね。

サイレント映画、観たことある?

大学の授業で観たことはあります。文字が1面でばっと出るようなのですよね。
モダン・タイムス(1938)」とかも観ました。

「モダン・タイムス」もデパートの中でスケートをしたり。
あれも一か八かです。あんな危険なことをよくするなみたいな。

体を張ってますね。

「モダン・タイムス」ってあの歯車みたいな。

そうです。そうです。

チャップリンのイメージができ上がってますよね。

チャップリンの映画の中で1番ハートフルなのは「街の灯」と「キッド(1921)」かな。

「キッド」も「おそ松くん」でありました(「下町のチビ太キッド物語」)。

割と短い映画ですね。

街の灯
街の灯

製作・監督・脚本・音楽:チャールズ・チャップリン。浮浪者の男(チャールズ・チャップリン)は街角で盲目の花売り娘(ヴァージニア・チェリル)を見かけて一目惚れしてしまい、なけなしの小銭で一輪の花を買う。娘は金持ちの紳士だと勘違いする。その夜男は、泥酔して自殺しようとしていた富豪(ハリー・マイヤーズ)を助ける。富豪は命の恩人として家に招くが、翌朝、酔いの醒めると忘れていて浮浪者を追い出す。その夜、また酒に酔った富豪は彼は男を覚えていて歓待。男は娘のために道路清掃の仕事を始めたり、ボクシングの試合に出場したり。富豪は娘の事情を聴くと男に1,000ドルもの大金を手渡す。その時、強盗が侵入、男は警官に犯人と勘違いされるが、逃げ出して娘に1,000ドルを手渡し立ち去るが、その後逮捕される。時は流れ、娘は手術を受けて視力を取り戻し花屋を開いている。

モダン・タイムス

製作・監督・脚本・音楽:チャールズ・チャップリン。巨大な製鉄工場で働く男(チャールズ・チャップリン)は、単純な流れ作業を行っている。単純作業に耐えられなくなった男は精神的におかしくなり、病院に送り込まれる。退院の日、トラックから落ちた赤旗を返そうと追いかけていくうちに、労働者のデモ隊のリーダーと間違われて逮捕される。脱獄囚を撃退すると模範囚として放免され、造船所の仕事を紹介されるも失敗し、船を海に沈めてしまう。ある日男は浮浪少女(ポーレット・ゴダード)がパンを盗もうとして警察に逮捕される現場に居合わせる。拘置所が恋しくなっていた男は窃盗の罪を引き受け護送車に乗るが、結局、少女も後から載せらる。護送車が横転し、男と少女は逃亡する。

キッド

製作・監督・脚本・音楽:チャールズ・チャップリン。ある婦人(エドナ・パーヴァイアンス)は、赤ん坊を停車中の自動車の中に置き去りにする。車は泥棒に盗まれ、赤ん坊は貧民街に捨てられる。そこへ通りがかった放浪者(チャールズ・チャップリン)が赤ん坊を見つける。結局、赤ん坊を自分のアパートに引き取り育てることにする。5年後、成長したキッド(ジャッキー・クーガン)は男と協力しガラス窓修理で生計を立てながら暮らしていた。キッドの母は偶然、熱を出したキッドを見つけ放浪者の家に連れてくる。往診した医師は、キッドが身に着けていた手紙を見つけ、通報。孤児院の職員がキッドを連れていくが、放浪者は車を追いかけてキッドを奪還する。キッドには警察から1000ドルの懸賞金が掛けられていた。

ハートフルは音楽に乗って ♪

送り淨さんのリストに「ベイビー・ドライバー(2017)」が入っていて。

これはハートフルの枠組みをどこまでに考えるかっていうことです。

自分にとっては音楽映画っていうイメージなんです。

今回、音楽と食べ物が自分の中でハートフルだなぁって。
「ベイビー・ドライバー」は最後がハートフルな感じがするんです。

最後はベイビー(アンセル・エルゴート)が悪い人たちの運び屋をして、警察に捕まっちゃうけど、大好きなガールフレンド(リリー・ジェームズ)と‥‥。

周りの人が今までのベイビーのいいところを証言してくれて、情状酌量で重い罪が軽くなって模範囚として出るっていう最後。

割と何か音楽と映像がシンクロしてましたよね。

クイーンの「#ブライトンロック」が好きで。

爽快ですよね。

ほとんど使われている楽曲が耳なじみのない、知らないのばっかで、初めて観た時はなにが面白いんかなと思ってたんですけど、2回目に別の映画館で観る機会があって、めちゃくちゃ面白いなぁと思って。

分かります、私も2回目ではまりました。

1回目で楽曲が耳になじんだからかな? 3回目には大阪で爆音上映があるって聞いて、当時僕は愛媛に住んでたんですけど、「これは行くっきゃないなぁ」と思って、わざわざ大阪まで戻ってきましたね。

1回しか観てないからかなぁ。そういう映像ってCMクリエイターが作るのが多いじゃないですか。音楽と映像がシンクロした、ああゆうイメージでずっと観ていたような気がします。

うーん。音楽のスタートに合わせて「ちょっと待ってくれ」って1回止めて出発するとか、そういうシーンがあって。ストーリーも好きですね。

続編があるとかないとか。
監督はエドガー・ライト。

リスペクトしてたのが「ザ・ドライバー(1978)」っていう映画らしくて、そっちのほうは全然詳しくないんです。

ウォーター・ヒル監督のそれも確か主人公がドライバーとして、共通点があって。

ライアン・オニールが出てましたね。

ライアン・オニール?

ライアン・オニールは「ペーパー・ムーン(1974)」でテイタム・オニールと親子共演をしてました。

はいはい、モノクロ映画ですね。70年代ですけど敢えてモノクロで撮った作品でした。

次に行きますね。1番好きなのは「グレイテスト・ショーマン(2018)」です。
有名なので、言わずもがなですけど。これは5回ぐらい映画館で観ました。
めっちゃ好きで、ストーリーもよくある感じですけど、歌とサーカスの魅力を映画を通して感じられて面白かったです。

使われている楽曲で、1番有名なのが。

「#ディス・イズ・ミー」

個人的に好きなのは「#カム・アライヴ」っていう曲が好き。
ヒュー・ジャックマンがサーカスのみんなと集まって、サーカスを始めようっていう時に準備しながらその音楽が流れて。カムアラ〜イ♪って。

最初の方ですか?

映像マジックみたいな編集がすごかったです。普通には撮れないような映像が。

長回しみたいなのを覚えてますね。
確か最後サーカスに戻ろうとヒュー・ジャックマンがわーっと走ってるのを横から撮ってるところ。

象はどうしてたんやろ?

CGじゃないですかね。
前足を上げてましたね。

屋上のシーンが良かったな。

洗濯物を干しているところ。
音楽の映画は、前にも言ったけど「シング・ストリート 未来へのうた(2016)」

「シング・ストリート」も良いですね。

ちっちゃい子がわちゃわちゃするだけで微笑ましい。

一人でできないことをみんなでやるシーンって、すごい感動しますね。

そういうハートフルな映画で家族愛とか恋人の愛とかあるけれど、個人的にはこういう友情が描かれているのが1番グッと来るなぁ。
IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019)」を観てウルウルする位なんで。

なるほどね。

ベイビー・ドライバー

監督・脚本:エドガー・ライト。3人組の銀行強盗犯は車で逃走、凄腕ドライバーはベイビー(アンセル・エルゴート)。ベイビーは幼少時に遭遇した自動車事故の後遺症で酷い耳鳴りに苦しんでおり、音楽を聴くことで耳鳴りから逃れていた。彼は過去に暗黒街の大物ドク(ケヴィン・スペイシー)の車を盗み、その時に生じた損失の穴埋めのために、代償として仕事をやらされている。穴埋め仕事が終わりに近づいていた頃、ウェイトレスのデボラ(リリー・ジェームズ)と出会う。

ザ・ドライバー

監督・脚本:ウォルター・ヒル。凄腕ドライバー・カウボーイ(ライアン・オニール)は、カジノ強盗を乗せて警察パトカーから逃げ切りる。翌日、刑事(ブルース・ダーン)は廃車場の車内からピッキングの道具を見つけカウボーイを任意同行する。面通しをするが、カジノの女(イザベル・アジャーニ)が否定。刑事は逮捕したスーパーを襲った強盗のリーダーにドライバーにカウボーイを雇えば無罪にしてやる、と、おとり捜査を持ちかける。銀行を襲った強盗のリーダーを乗せて逃走、リーダーは警察のワナだとバラし、カウボーイを射殺しようとするが、返り討ちで殺される。カウボーイは奪った金を浄化するためにカジノの女に取引役を依頼する。

ペーパー・ムーン

監督:ピーター・ボグダノヴィッチ。原作:ジョー・デヴィッド・ブラウン。1935年の大恐慌期のアメリカ中西部。聖書を売って小金を稼ぐ詐欺師モーゼ(ライアン・オニール)が、交通事故で亡くなった恋人の娘アディ(テータム・オニール)と出会う。アディをミズーリに住む伯母の家まで連れて行くよう頼まれたモーゼは、事故の慰謝料200ドルをせしめた上でアディを列車に乗せようとするが、アディはその金が自分のものだと主張。モーゼは嫌々ながらもアディを車で送り届けることになる。

グレイテスト・ショーマン

監督:マイケル・グレイシー。夢想家のバーナムは、良家の令嬢チャリティと結婚するが、貿易会社に就職しても、貿易船が沈没し倒産。バーナムは沈没した船の登録証をを担保に銀行から資金を借り、世界中の奇妙なものを展示した「バーナム博物館」をオープン。そこから、ショービジネスの道へと進む。世間から隠れるようにして生きていた様々な人を集め、見世物小屋サーカスを始める。ショーは大盛況になり、バーナム一家も裕福にはなったが、上流社会からは成り上がりの怪しいペテン師という扱い。ヴィクトリア女王に拝謁することができたバーナムは、欧州随一のオペラ歌手ジェニー・リンドと出会う。彼女のアメリカ公演を成功させれば、遂に上流社会の仲間入りがでると考えたバーナムはジェニーの公演に全て賭ける。

シング・ストリート 未来へのうた

監督:ジョン・カーニー。ダブリン南部にあるインナーシティ地区に住むロウラー家は、不況から建築家の父ロバート(エイダン・ギレン)が失業。末息子コナー(フェルディア・ウォルシュ=ピーロ)は、学費の節約するため、私立学校から無料の公立高校へ転校する。シング・ストリート高校登校初日、コナーは、若い女性モデル・ラフィーナ(ルーシー・ボイントン)に一目惚れ。気を引くため、でまかせにバンドのミュージック・ビデオへ出演しないかと持ちかける。楽器に万能な友人・エイモン(マーク・マッケンナ)、「街で唯一の黒人」ンギグ(パーシー・チャンブルカ)、メンバー募集の張り紙を見てやってきたギャリー(カール・ライス)とラリー(コナー・ハミルトン)の5人でバンド「シング・ストリート」を組む。

(対話月日:2021年11月27日)