コロナの時にお家で楽しむ

第3夜「スパイスの効いたホラーはいかが」A面

コロナ収束まで、お家時間を少しでも楽しめますように。
映画好きな素人のおしゃべりに、お付き合いください。
皆様がひとつでも観たい映画が見つかれば嬉しいです。
では、そろそろ夕暮れになりましたので始めましょう

「キャリー」デ・パルマのコンプレックスが昇華。

よろしくお願いします。

今回はホラー・パニック映画がテーマということで自分なりにチョイスしたんですけれども、後で見てみると無難な感じに。

そう言われると僕もそうかも。
ホラーの定義が難しいので、相手が人ではないことにしました。
殺人鬼を入れちゃうとスリラーになったりミステリーになったりとか。あくまでも選ぶ時の基準ですけど。
それと選びながら気づいたのが、時代背景が影響してるなと思って。

社会を反映してるっていうことですか?

時代性っていうか、なんかそれが反映されてるなぁ、みたいな。そう思って急に並べ直したんです

じゃぁ、せっかくなんで1番古いのからよろしいですか?

1番目は、「キャリー(1976)」

「キャリー」か。ブライアン・デ・パルマ監督が好きですね。

スティーブン・キングの小説第1作目。

1作目なんですか?

公に長編小説として出た処女作品。
デ・パルマが映画化してヒットしたし、スティーブン・キングも名前が世に出た。

「キャリー」がきっかけなんですね。

原作は、新聞の切り抜き記事だったり、資料だったりを繋いで物語にした独創的な小説なんです。

へー、そうなんですか。

それをデ・パルマが映画に調理すると、また味わいが違う。
デ・パルマ流になる。それまでのデ・パルマ作品とも違う。

デ・パルマって「キャリー」より前の作品だとどんなのがあります?

悪魔のシスター(1972)」とか。

ファントム・オブ・パラダイス(1974)」は「キャリー」の前?

「キャリー」のすぐ後かな。すぐ前が「愛のメモリー (1976)」。公開がもたついて「キャリー」で隠れちゃった。

ホラー映画の社会背景って「キャリー」に関しては‥。

「いじめ問題」が社会化する。そして70年代ってカルト時代なんですね。

カルト時代ってどういう意味なんですか。

ホラーとかアンダーグラウンドだったり、カウンターカルチャーが表側に出てくる。

アメリカン・ニューシネマとかまさにカウンター・カルチャーですね。
僕も「キャリー」は前に観た時は面白くて。
主人公の女の子がいじめられてて、クライマックスはプロムパーティーに呼ばれるんですよね。無事に終わりそうかなと思ったら、豚の血をバシャーっとかけられて、その後が壮絶でしたね。

キャリーが持ってる特殊能力があって、それをお母さんがすごく気にしている。抑えこもうとするけれどお母さんもキャリーに殺されちゃう。

良い親子関係ではなかったような。

キャリーは学校のシャワー室で生理になって、はやしたてられる。キャリーはお母さんから何も教わってないんで、びっくりしてしまう。
お母さんはクリスチャンで、不浄だと考えているし、特殊能力は悪魔の力だと思っている。
お話としては心理学で言われる「グレートマザーからの脱出」、「抑圧からの解放」というストーリーです。お母さんはいろいろ干渉してくる存在。
お母さんの殺され方が包丁が飛んでくるんですよ、シュル、シュル、シュルって。やりすぎやって、デ・パルマが叩かれるんです。
デ・パルマもどちらかと言うとマザーコンプレックス。三人兄弟の三男です。お母さんは長男頼り。長男が1番、次男は長男がもし何かあった時の子、「三男のブライアンはいなくていい」みたいなことを言われてたみたいなんです。

そんなもんなんですか、へぇ。

それがコンプレックスに。
だからデ・パルマの映画は極端に女の人が被害を被る。

えー、そうなんですか。

愛情不足からの執着による女性虐待だって叩かれるんです。デ・パルマはそういうところがある。

40年以上前の作品ですけど、あの阿鼻叫喚が強烈で色褪せない。

以前話に出た、「デ・パルマ・カット」っていう分割画面で、キャリーがにらむアップとドアがバタンと閉まるカット。会場が閉ざされて惨劇に襲われる。

怖いなぁ。

小説ではね、町全体が破壊されるんです。
そこまでは当時は表現できなかった。今やったらCGとかがありますけど。
デ・パルマのうまいのは、キャリーが豚の血を浴びるシーン。最初は壁に繋がれているロープを映すんですよ。カメラはロープを追いかけて上っていくんです。上昇していくとバケツが吊るされていて、バケツの上からキャリーを映す。そこで何が起きるかが観客にわかる。あのカメラの撮り方がヒッチコック流だと思った。ヒッチコックの「(1963)」のカメラの追いかけ方が似ている。

「鳥」はまだ観てないです。「サイコ」と「裏窓」を観たのは覚えてるんですけど。

「鳥」はシーンだけ説明するね。全体の話はまだしませんけど。
いろんな鳥に襲われる中でも、カラスに襲われるシーン。
主人公の女の人メラニー(ティッピ・ヘドレン)が子供を守るために小学校に迎えに行くんです。授業が終わるのを待ちながら、入り口の前で柵にもたれてタバコを吸う。タバコを吸い始めて、カメラが引くと、メラニーの後ろのジャングルジムに数羽のカラスが留まっている。タバコを吸うショットとカメラの引き。その度に、カラスが増えてくる。
メラニーが前方にカラスが飛んでいるのを見つける。メラニーの視点がカラスを追いかけていくと、ジャングルジムにカラスが留まる。ジャングルジムがカラスで真っ黒になっている。。

あー、なるほど。

「鳥」はそのメラニーが気がつく恐怖の瞬間を観客が分かる。

上手いなー。

Eくん

年間 120本以上を劇場で鑑賞する豪傑。「ジュラシックワールド」とポール・バーホーヘン監督「ロボコップ(1987)」で映画に目覚める。期待の若者。

夕暮係

小学校3年生、「黒ひげ大旋風(1968)」劇場デビュー。照明が消え、気分が悪くなり退場。初鑑賞は約3分。忘却能力に長けた昔人。

キャリー

ベイツ・ハイスクールに通う女子高生・キャリー( シシー・スペイセク)は、内気な性格から、クラスメイトたちからいじめを受けていた。ある日シャワーを浴びている最中に初潮を経験し、パニックを起こし、クラスメイトたちはキャリーをはやし立て、ナプキンを投げつける。その後、キャリーはトミーからプロムパーティーに誘われる。パーティー当日、キャリーとトミーは、ベストカップルに選ばれ、幸せを噛み締めながら、ステージに上るが。

悪魔のシスター
悪魔のシスター

記者のグレースはある夜、向かいのマンションで黒人青年が惨殺される現場を目撃、すぐに警察に通報したが、犯罪の痕跡がなかった。グレースは、私立探偵の協力を得て調査する。現場のマンションに暮らすファションモデルの女性を調査し、彼女が元々シャム双生児だったことを知る。

愛のメモリー

事業家のマイケルは結婚10週年を祝う夜、妻と娘を誘拐される。警察から逃走する誘拐犯の車が橋から転落、車内にいた妻子は死亡。マイケルは商談を兼ね、フィレンツェに旅行すると、死んだ妻と生き写しの女性サンドラと出会う。彼女と惹かれ合い結婚の準備中、サンドラが誘拐されてしまう。

メラニー・ダニエルズ(ティッピ・ヘドレン)は、ペットショップでミッチ・ブレナー(ロッド・テイラー)と出会う。メラニーはラブバードを購入し、ミッチの家に届けに行くと、突如カモメに襲われる。小学校教師アニーと知り合い家に泊めてもらう。子供たちがカモメの大群に襲われ、アニーの小学校ではカラスの群れが子供たちを襲う。カモメの大群が人々を襲い、街はパニックに陥る。

「ジョーズ」 夏の王道パニック映画

じゃあ、僕が一番好きなのを。これはホラーとも言えるパニック映画の元祖「JAWS/ジョーズ(1975)」です。
初めて見たのが子供の時、繰り返しテレビでやってたんです。その時は小さかったんで、サメが出てくるシーンだけを観てたんです。ちゃんと観たのが高校3年生の時。もちろん恐怖感を煽るために、サメがなかなか出てこないじゃないですか。出てもほんの一瞬とか、その時はなんかテンポ悪いなぁと感じてました。2年前に「午前10時の映画祭」で観たんですけど、こんなに面白かったかなぁと思って、ブルーレイも買って、もう1回観るぐらいハマりました。

観る度に面白いですよね。オープニングに女の人が海に走って行く。その顛末を知ってるだけにね。

パニック映画の要素もあるんですけど。それよりもロイ・シャイダー演じる警察署長が、海開きをしようとする市長を懸命に止めるじゃないですか。

市長は観光重視なんでね。

リチャード・ドレイファスとロバート・ショーと一緒に海へ出かけるあたりからがいいんです。

ドレイファスは科学者で、船にモニターを積み込むと、ロバート・ショーが「海の上で野球を観るのか」って。

アドベンチャー要素が加わって、そこからサメが出てきて、物語が盛り上がってくる。サメとの戦いも好きで、単に怖いだけじゃないんですよね。

ロイ・シャイダーはかっこいいですよね

1番怖いのが、海の上で船が停泊してて、リチャード・ドレイファスが潜って調査をしてたら、沈没船の裂け目から突然死体の顔がバっと出てくるシーン。何回観てもびっくりしちゃって、サメより怖いです。
ロイ・シャイダーがサメをおびき寄せるのにエサ巻きしてて、ふとした時に飛び出してくる。びっくりさせるシーンが多い。

海に潜って急に死体が出てくるのは「ザ・ディープ(1977)」でもありました。

タイトルは知ってますけど、まだ観たことないですね。あれはクリーチャーですか?

沈没船の財宝を取りに行く話で、そこでサメも出てくるし、横取りする人も出てくる。

「ジョーズ」の前に撮ったスピルバーグの「激突!(1971)」。あれが「陸版ジョーズ」って言われる位プロットが似ている。

激突!」はテレビドラマやね。

日本では劇場公開をしたとか。

トラックの運転手を見せないですね。

あえて見せないのが不気味。「ジョーズ」では最後のサメの雄叫びに「激突」でトラックが崖から落ちていくときのエンジン音を使ったらしいです。

ジョーズの登場の音楽もなくてはならないね。

公開当時、海から人が消えたとか。

スピルバーグとデ・パルマとジョージ・ルーカス、みんな仲良しなんです。世代も近いしね。

スピルバーグとルーカスが仲がいいのは知ってますけど。そこにデ・パルマも加わってくるんですか?

「キャリー」のオーディションの時はジョージ・ルーカスが「スター・ウォーズ(1977)」のオーディションをやりたくて、一緒にやろうとデ・パルマを誘って、同じ会場で主役の取り合いしたんです。
デ・パルマが勝って、その女の子を取るんですけど、そのあとでシシー・スペイセクが来て主役になっちゃうんです。

へー、そんなドラマがあったんですか。

でも一緒にオーディションしようって言ったのはジョージ・ルーカス。

そんな仲いいんですね。
もう1本いいですか? 「ジョーズ」と「激突」つながりで「ザ・カー(1977)」。

知らないです。

シンプルなお話で意思を持った車が次々と人をひき殺すという「激突」より「ジョーズ」っぽい。

スティーブン・キングにもあったような。

クリスティーン(1983)」ですね。僕はそっちは観たことないんです。 設定は似ています。 主人公が警官で、町で次々と人が殺される。最後に恋人が殺されるシーンが印象的です。恋人が家の中にいて、主人公に電話をかけるんです。
「あの車が今にも迫ってきそうなので助けて」
電話をしている横に窓がある。夜で真っ暗なんですけど、2つのライトが向こうから近づいてきて、窓をぶち破ってくるのがショッキング。

女の人は後ろから車が来るのが分からない。

クライマックスは街の男の人が集まって一致団結。スペクタルで盛り上がります。

JAWS/ジョーズ

原作:ピーター・ベンチリー。音楽:ジョン・ウィリアムズ。アメリカ東海岸アミティ島。警察署長のマーティン・ブロディ(ロイ・シャイダー)は、浜辺に女性の死体の一部の検死の結果、サメの可能性が高いと判断しビーチを閉鎖しようとするが、ボーン市長は観光収入は大事だと反対する。少年がサメの犠牲により、マーティンは、サメ・ハンターであるクイント(ロバート・ショウ)、海洋学者マット・フーパー(リチャード・ドレイファスの3人で沖へ乗り出す。

ザ・ディープ

原作:ピーター・ベンチリー(JAWS/ジョーズ)。監督:ピーター・イェーツ。出演:ロバート・ショウ、ジャクリーン・ビセット、ニック・ノルティ。バミューダ諸島にハネムーンにやってきたデヴィッドとゲイルは、スキューバダイビング中に海底での沈没船を発見し、銀貨とガラスのアンプルを持ち帰る。

激突!

原作:リチャード・マシスンの短編。セールスマンであるデイヴィッド・マン(デニス・ウィーバー)は商談のため車でカリフォルニアへ向かう途中、1台のタンクローリーを追い越す。その後タンクローリーはマンの車を追いかけてくる。

ザ・カー

監督:エリオット・シルヴァースタイン。 舞台はユタ州の田舎町サンタ・イネスでは黒い車が人身事故を繰り返していた。 地元の保安官ウェイドはこ捜査に乗り出すが、殺人車は次第にエスカレートする。

クリスティーン

監督:ジョン・カーペンター。原作:スティーヴン・キング。カリフォルニア州ロックブリッジ。いじめられっこの高校生アーニー(キース・ゴードン)は、学校の帰り道、打ち捨てられていた1958年型プリムス・フューリーに魅入り、貯金をはたいて買い取る。アーニーは車をクリスティーンと名付け働きながらクリスティーンを整備し修理する。だが、クリスティーンは、邪悪な意志を持つ車だった。

「シャイニング」 巨匠の喧嘩別れに発展したホラー映画

では、「シャイニング(1980)」

「シャイニング」は最近北米公開版が上映されてましたけども、僕はまだ観てないです。通常のやつよりちょっと長いみたいなんですが。
「シャイニング」で思い出すのは、ドアの隙間からジャック。ニコルソンの‥。

みんなニコルソンの役作りがすごいって言うんですけど僕は‥。

奥さんですか?

そう、奥さんね。

怖いね。あれってキューブリックが何回もやらせたって。

100回テイク以上のね。あれも2人でやってたんやけどね。ニコルソンが斧を持ってね。

相当参ってたんでしょうね。

70年はドラッグ世代で、カルトが残っている。この時代の色彩感覚が、この映画にも出てくるかな。

色彩感覚ですか

あの原色に近い(サイケデリック)

ホテルの内装ですね。赤いカーペット。

血の溢れ出す感覚とかね。
それと僕は「シャイニング」のオープニングが好きです。

あの空中カメラ。

当時はヘリじゃないと無理なんですけど。車がホテルを目指してどんどん山の道を行く。あれが結構長いでしょ。カメラがずーっと追いかけて、山奥のあんなにも辺鄙なところにたどり着く。あの演出で僕は引き込まれちゃって。
原作はもっと前の話からあって子供の話なんです。

超能力の名前ですよね。

子供に超能力(シャイニング)があって、科学的に解明しようとする話をカットして、ホラー映画にした。ホテルの死霊が中心に。

映画だけを観ると、お父さんがおかしくなってくるのが幽霊のせいなのか、長期間閉じ込められたせいなのか、そこら辺がちょっとあやふやになってくる。それをスティーブン・キングが怒ったとか。

自分でテレビ版を作り直した。

ドラマの方が分かりやすくて好きでしたね。

原作と映画は別のものと思います。キングはずっと怒っていたけどね。キューブリックが亡くなってからもまだ怒るかって。
最近「シャイニング」の続編が作られてますよね。

ドクター・スリープ(2019)」ですね。あれはキューブリックの映画を再現してるところがある。

そっくりさんも出てくる。

そっくりでしたね。がんばって似せています。

すごくわかりやすくなってました。

超能力バトルみたいで、びっくりしましたけど。

「シャイニング」では三輪車をステディカムで追いかけて、最初にあのカメラを成功させた映像。今だったらそんなに驚くような映像じゃないですけど。あの廊下を追いかけて行くのは、すごいなぁって思いましたね。

なんかネットか何かで見たんですけど、人が1番怖がる映画を学術的に数値化すると「シャイニング」だという記事がありました。

僕はあの導入の連れていかれてしまう感じを劇場で観たら凄さを感じる。

観に行ってもよかったかな。
せっかくなのでもう1本お願いしていいですか?

翌年1981年。

ヒントをください!

キューブリックはステディカムカメラでの撮影を成功させたけど、これは予算がなかったので。

分からないなぁ。

同じように追いかけ回すだけ。この時に有名になったのか「シェイキーカム」っていうカメラ。ステディカムみたいなんですけど、カメラを肩に担いでカメラマンはそれで走れるんです。でも揺れないでなめらかに撮れる。
サム・ライミ監督です。

ズバリ「死霊のはらわた(1981」)です。追いかけるシーンありましたね。あぁ、「はらわた」は僕も悩みましたね。

ホラー映画なら、入れないと仕方がないかな、みたいな。

演出が過剰すぎて、ちょっとギャグみたいなところが好きなんですよね。

見方によったらホラー映画か?って。ちょっと面白いシーンがあったりとか。

1作目はまだ大人しめ。2作目(「死霊のはらわたII(1981)」)からはもうコメディーみたいな。3作目なんて中世の世界にタイムスリップして、どこに行ってるんだ? 面白いですけど。

店長がね。

キャプテン・スーパーマーケット(1993)」ですよ。

「はらわた」でその好きな場面ていうのはその追いかける場面ですか?

これでサム・ライミ面白いなぁと思って、その前後かな「XYZマーダーズ(1985)」って。

観ました。

あれはミステリー。コメディーって言ってしまうとね、コメディーだけどね。
そこら辺の流れがね。一流じゃない面白さ。B級の凄さというかね。それがサム・ライミらしいと思いました。

サム・ライミと言えば、初期の自主制作映画があって、最近YouTubeに上がってました。タイトルは忘れちゃったんですけど(「Within the woods(1978)」)、それは「死霊のはらわた」みたいな感じでね。追いかけていくカメラワークみたいな。

一流になっても、この雰囲気を残してるのが、この監督はいいなと思います。

今では「スパイダーマン(2002)」が有名かもしれませんけど、「死霊のはらわた」は社会性とかあるんですか?

まぁ背景から行くと、カルトの80年代って、まだそういう感じかな。

シャイニング

小説家志望のジャック・トランスは、妻のウェンディ、一人息子のダニーを連れ、コロラド州のロッキー山上にあるオーバールック・ホテルへ管理人として訪れる。 このホテルでは前の管理人が、家族を斧で惨殺し、自殺していた。ダニーは特殊能力「シャイニング」を持っていた。ホテルに潜む何かを察知していた。 北米公開版(143分)とコンチネンタル版(119分)がある。北米公開版の方は説明シーンが多く、分かりやすくしているが、蛇足気味。 追いかけるというカットには、観客を集中させる効果があるんじゃないだろうか?

ドクター・スリープ

監督:マイク・フラナガン、原作:スティーヴン・キング。ダニーは自宅の浴室内で、オーバールックホテル237号室に取り憑いてた亡霊に遭遇する。亡きディック・ハロランはダニーに、現在ホテルは閉鎖されており、亡霊が餌を求めてダニーに取り憑いていることを伝える。ダニーは亡霊を封印する。ヴァンパイア集団「トゥルー・ノット」は、シャイニングの能力を持った子どもたちから「生気」を得て生き長らえていた。

死霊のはらわた

アッシュら5人の若者たちがフロリダ州ジャクソンビルで休暇を過ごすために出かける。途中の森の小屋を訪れる。地下室で『死者の書』と呪文を録音したカセットテープを見つけて再生してしまう。

死霊のはらわたII

アッシュ(ブルース・キャンベル)は、ガールフレンドとドライブ中に見つけた山荘に勝手に入り込む。そこで死者の書とテープレコーダーを発見する。アッシュが興味本位でテープレコーダーを再生してしまう。

キャプテン・スーパーマーケット

スーパー「Sマート」の店員アッシュ(ブルース・キャンベル)は、死霊との戦いの末、中世にタイムスリップ。アーサー王に敵の一味と間違われ、死霊の穴倉に投げ込まれる。アッシュを異世界からの勇者と見抜いた賢者がチェーンソーを穴に投げ入れ、アッシュは死霊を撃退し生還。アッシュはヘンリー王を解放し英雄として迎えられる。 元の時代に戻る為には『死者の書』が必要だと賢者から教えられたアッシュは、死者の本がある死霊の巣食う墓地へ向けて旅立つ。

XYZマーダーズ

警備会社の社員ヴィックは、恋人と信じるナンシーを追いかけるうち、経営トラブルから警備会社の社長殺害を目論む共同経営者が放った殺し屋コンビと遭遇する。ナンシーを誘拐した2人組を追跡する。

Within the woods

監督:サム・ライミ。大学時代にブルース・キャンベルらと製作した8ミリ映画。 自主上映が好評で「死霊のはらわた」を製作する。

スパイダーマン

監督:サム・ライミ。ミッドタウン高校に通うピーター・パーカー(トビー・マグワイア)は、科学好きの高校生。ある日、社会見学でコロンビア大学の研究室を訪れ、そこで遺伝子改良を施された新種の蜘蛛に噛まれてしまう。翌朝目覚めると驚異的な視力と体力が備わっていた。

「ゾンビ」 イタリアンホラー映画全盛期

まぁもともと僕は、映画にハマる前からちょくちょく観ることがあって、これ気になるなぁと思っていた作品が「ゾンビ(1978)」ですね。
アルジェント版とディレクターズカット版と持ってるんですけど。この映画を観る前から、「ゾンビものはショッピングモール」っていうイメージがあったんですが、形つけたものがまさにこれだった。すごいなって。
メイクとかはまだチャチなところがあるんですけど、面白さは今観てもまぁ色褪せないです。
ゾンビが出て来るのもいいんですけど、主人公たちが誰もいないショッピングモールを支配して遊び続けるあたりが子供ながらに楽しそうだなと。ロメロ監督は大量消費の社会を批判。そういう社会メッセージもあるのかなぁと。その社会背景をホラー映画にちゃんと落とし込んでるのはやっぱ一流です。

「ゾンビ」って言葉はここから出てきたの?

「ゾンビ」の言葉はもっと前からあったはずです。もともとロメロ監督がかけた「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(1968)」。60年代頃あれに初めて人を襲うゾンビが出てきましたね。それより前の映画でもゾンビが出てくることあったんですけど、人を襲う設定はあまりなかったって聞いてます。それは観てないですけど、みんながイメージするゾンビを形付けたのはロメロ監督です。

死者が襲うっていうのは、スペイン映画とかでもねありましたね。

どんなんですか?

昔の騎士がよみがえって、観光客を襲って(「エル・ゾンビ 死霊騎士団の覚醒(1971)」)。
でも「ナイト・オブ・ザ・何とか」って山ほどあるよね。

「何とかオブ・ザ・デッド」も山ほどあります。
「ナイト・オブ・ザ ・リビングデッド」、ゾンビの原題が「ドーン・オブ・ザ・デッド(1978)」死者の夜明け、次の「デイ・オブ・ザ・デッド(1985)」死者の日、これで死者によってついに支配された、邦題は「死霊のえじき(1985)」。これがロメロ監督三部作なんです。
「死霊のえじき」の方がメイクとかパワーアップしてて、グロテスクで見ごたえがあったんですけど。やっぱり僕はこのショッピングモールっていうシチュエーションが好きです。

お金もかけれるようになってきたよね。

ロメロ監督は数年前ぐらいに亡くなっちゃって、ショックでしたね。
なんかまた秋ぐらいに未公開作品が上映されるみたいなんです(「アミューズメントパーク」)。それは全然ゾンビじゃないんですけど、どんなのか楽しみにしてます。
ちなみにKさんのリストにゾンビものは入ってますか?

ゾンビものはひとつだけ。リストの最後のほうに出てくるね。

ゾンビってホラーの枠を飛び越えていろんなものに出てくるじゃないですか。

ミュージカルとかね。

ゾンビは一大ジャンルを築き上げられてるというか、それこそ1つの文化みたいで、その文化を創り上げたのがまさしくロメオ監督やと思います。
ゾンビつながりでもう1本だけいいですか? ゾンビに携わっているアルジェント監督。ダリオ・アルジェントって言うと「サスペリア(1977)」がやっぱり有名なんですけど、僕が好きなのは映画館がゾンビパニックになる「デモンズ(1986)」。厳密に言うとゾンビじゃなくて悪魔になるんですけど、噛み付かれて伝染していくからゾンビみたい。あれなかなか強烈でした。突然女の人が悪魔になっちゃって、上映中にみんなが見てるスクリーンの裏から現れて騒動が始まる。映画館を舞台にしてるんで、一度映画館で観たいなぁと思って。これが面白かったですね。

イタリアンホラーの時代みたいなのがありましたね。
ダリオ・アルジェントがまた来たみたいな。必ずヒットするみたいなメジャーで商業的に。

いまいちそんなイメージがなくて。当時はそんなやったんですね。
アルジェント監督作品は数本しか知らないですけど。
これはもうホラーじゃないですけど、「サスペリアPART2(1975)」。
「サスペリア」より前の作品で勝手にPART2ってつけてる。あれはホラーじゃなくてスリラー映画。なかなか面白かったです。あの人の映画って、ほとんどストーリーが荒唐無稽というか、あの人自身も「血さえ出してればいいんだ」みたいな鮮血の美学というのがある。絵重視でとことんやってる感じなんですけど、僕は好きですね。

ダリオ・アルジェントのカテゴリーって何かあったなぁ。スプラッター映画だったか。

ゾンビ

突如、死体がよみがえり、次々と人々を襲い始めた。フィラデルフィアのテレビ局「WGON」の局員のフランと恋人スティーブンは都市からの脱出を試みる。スティーブンの友人でSWAT隊員のロジャーは、過激派グループの篭城制圧に参加していたが、殺された者達がゾンビ化する。彼らは合流し、ヘリで脱出。巨大なショッピングモールへ辿り着くが。

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド

バーバラと兄のジョニーは父の墓参りの途中、生ける屍に襲われジョニーが殺されれる。バーバラは近くの民家に逃げ込む。周囲はゾンビの群れに取り囲まれていた。

エル・ゾンビ I 死霊騎士団の覚醒

監督:アマンド・デ・オッソリオ。ベティはヴァージニアの恋人ロジャーに誘われて、鉄道旅行に同行。古城の廃墟で真夜中に、不気味な骸骨騎士団が地の底から這い上がって来た。

死霊のえじき

世界中にゾンビが蔓延していた。アメリカ・フロリダ州郊外の地下施設では女科学者サラ、ローガン博士らゾンビを研究する科学者たちが立て篭もり、ヘリでの生存者の捜索を行っていた。

サスペリア

バレリーナ志望のスージーは、ドイツにあるバレエの名門校に入学するために、ニューヨークからやって来た。その夜、同学校の生徒パットは、アパートでナイフで刺されて死亡する。 公開当時のキャッチコピー「決してひとりでは見ないでください」が有名。

デモンズ

監督:ランベルト・バーヴァ。脚本:ダリオ・アルジェント。大学生シェリルは地下鉄で謎の男に映画の招待状を貰う。映画館メトロポールでは観客たちが次々とデモンズに変身した。この作品の公開頃から「スプラッター映画」という分野が生まれた。

サスペリアPART2

クリスマスの夜の殺人から数十年後、テレパシーの持ち主ヘルガ・ウルマンの講演中、突然彼女は苦しみだし、「聴衆の中に人を殺した邪悪な者がいるの。そしてその者は再び人を殺す」と叫ぶんだ。

「スキャナーズ」 カナダにも凄すぎる映画作品が

次は81年、「死霊のはらわた」と同じカルトの時代です。カナダの監督。

カナダって言うとあの人ですよね。いろいろあるから、もうちょっとヒントを。

北野武(ツービート)がよくギャグにしてたね。当時は漫才の中で「頭がポン」って。

あー、それ観たことないです。「スキャナーズ(1981)」ですよね。
ヴィデオドローム(1985)」かと思ってたら、「スキャナーズ」ですか。超能力バトルで頭が爆発するとこしか知らない。

デイビット・クローネンバーグって、ずっと肉体変形みたいな。まさにカルトの監督というか。

グロテスクな。

70~80年代を見たときにデ・パルマと似てる印象があったんです。
デ・パルマ監督も双生児の話(悪魔のシスター)とかをモチーフにしたしてたんで、なんかすごく近い感じが。まぁ「スキャナーズ」まで行っちゃうとカルトが強い感じがする。

「スキャナーズ」のどこが好きなんですか?

あの行き過ぎてるところが。

当時「観てていいんかなぁ?」みたいな、後ろめたさがあるというか。

あれは、なんでああいう超能力者たちが戦うんでしょうね。どういう経緯で。

経緯は覚えてないなぁ。なんかそういう設定とか場面しか覚えてないなぁ。

あのシーンだけ強烈ですもんね。

クローネンバーグにそういう指向性があって。

本で見ましたけど変な映画ばっかりですね。「ザ・フライ(1958)」ってクローネンバーグでしたかね。

そうです。

あー、やっぱりそうか。

「ザ・フライ」でメジャーになって。

他の作品と比べてもメジャーですよね。

でも「ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005)」とかまで。
2005年アカデミー賞で脚色賞と、ウィリアム・ハートが助演男優賞にノミネート。アメリカの評論家から絶賛され、『ローリング・ストーン』誌の2005年の1位に選ばれた)
出発点はカルトでも、違う感じです。

僕はやっぱり「ザ・フライ」が1番衝撃だったかな。

あれもやっぱり肉体変形にこだわるかなぁ、っていうのがありますね。

愛の物語があるじゃないですか。主人公のジェフ・ゴールドブラムに向かって恋人が「そんなことやめて」って。最後に泣いて終わって。

腕相撲で相手の腕を折っちゃうって。そこまで映すかなぁって。あれを観ていいのかなぁ?って

ほんとグロテスクなんですよね。余談ですけど前に金曜ロードショーで「ジュラシック・パーク(1993)」を放送したんです。たまたま父親が観てたんですけど、ゴールドブラムを指差して「あ、ハエ男の人や!」。なんでそんなん知ってるんやって。(笑)

数学者ですね。(僕もその時はハエ男や!って言ったような)

「ザ・フライ」は、そんな有名な映画かな?

蠅男の恐怖(1958)」は知ってます?

「ザ・フライ」のオリジナル。観たことないんですけど。

科学者という設定は一緒なんですけど、転送装置を発明して、自分で実験台になった時に1匹ハエが紛れ込む。

怖いなぁ。

「蠅男の恐怖」は自分の頭がハエになって、ハエの方は頭が人間になってる。ハエと人間が頭だけが入れ替わっちゃったのを、元に戻そうって。

クローネンバーグのと全然違いますね。

元に戻すのに、そのハエを捕まえて、転送装置の中に入れて、もう一回やろうって。

どうなったんですか?

頭の白いハエを探す。最後に見つけるんです。でも、パチンって殺されてしまう。
衝撃的な終わり方。

そんなストーリーなんですか。一気に気になりました。

スキャナーズ

放浪者ベイル(スティーヴン・ラック)は、ショッピングセンターで食べ残しのハンバーガーを食べているところを婦人客に蔑まれ、悪意の目で彼女を睨んだ。彼女はもがき苦しみだし卒倒してしまう。その場でベイルはコート姿の男達に麻酔銃を撃たれて捕まり、ある施設のベッドで目を覚ます。そこは要人警護で知られる国際的警備保障会社「コンセック」が設立した「スキャナー」と呼ばれる超能力者の研究所だった。

ヴィデオドローム

ケーブルTV局の社長をマックス・レンは、刺激的な映像を探し求めていた。彼は「ヴィデオドローム」という海賊番組の存在を知る。内容は筋書きもなく、ただ拷問や殺人の場面が延々繰り返されるだけのものだった。放送は衛星中継され、ピッツバーグが発信源であるという。ビデオを観たガールフレンドのニッキーは、被虐的な体験に対する興味から一人でピッツバーグに向かい、「ヴィデオドローム」に出演しようと試みる。

ザ・フライ

天才科学者セス・ブランドルは、物質転送機「テレポッド」を開発中。無機物の転送実験には成功していた。恋人ヴェロニカの助言で改良を重ね、遂に生物の転送に成功。そして、自らの身体を実験台とした転送を行う。

ヒストリー・オブ・バイオレンス
ヒストリー・オブ・バイオレンス

監督:デヴィッド・クローネンバーグ。脚本:ジョシュ・オルソン。原作:ジョン・ワグナー、ヴィンス・ロック。ダイナーのオーナー、トム・ストールは、拳銃を持った強盗に襲われるが、撃退する。トムは一夜にして地元のヒーローとなり、新聞やTVで報道される。数日後マフィアのカール・フォガティが、トムに親しげに話しかける。トムの本名はジョーイ・キューザックで、フィラデルフィア・マフィアのボスの弟だと言う。

ジュラシック・パーク

監督:スティーヴン・スピルバーグ。原作:マイケル・クライトン。琥珀に閉じ込められた蚊の血液から恐竜のDNAを採取し、これを復元した上で欠損部位を現生のカエルのDNAで補完することで恐竜を再生。恐竜たちを今に蘇らせることに成功し、見学できるテーマパークが作られた。カエルは周囲の個体の雌雄比率にしたがって性転換をすることで恐竜の個体数をコントロールできるはずだった。恐竜は自ら繁殖を始めてしまう。

蠅男の恐怖

監督:カート・ニューマン。脚本:ジェームズ・クラヴェル。原作:ジョルジュ・ランジュラン『蝿』。カナダ人物理化学者のアンドレが上半身を潰された状態で発見される。容疑者は妻のヘレン。彼女は義兄のフランソワとその友人のチャラス警部に信じられない話を語り出す。物質電送機の研究開発に没頭していたアンドレは、電送実験を成功させると、自身を使って電送の人体実験を行った。しかし、物質電送機内にハエが紛れ込んでいたため、異形の体になってしまった。

(対話月日:2021年10月8日)