(A面のつづき)
「おばあちゃんの思い出」 ハートフルなドラえもん
監督:渡辺歩、原作:藤子・F・不二雄
〈Story〉
のび太は、おばあちゃんを懐かしむ。タイムマシンを使えばおばあちゃんに会えると思いつきドラえもんとで8年前を訪れる。
ちょっと変化球。これは何年ぐらい前だろ「おばあちゃんの思い出(2000)」っていう映画があるんだけど、ドラえもんですよ。
あー。
大山のぶ代時代。これは中編30分くらいの映画で、「ドラえもん のび太の太陽王伝説(2000)」の同時上映で、本編のストーリーは毎年のび太たちがいろんなところに大冒険に行く感じです。「おばあちゃん」は原作の1エピソードの映像化なので、いつも通りのお話で、これがすごい泣けるんです。
有名ですよね。
何度か映像化されているから。
のび太が「おばあちゃんに会いたい」と、過去に行って、過去の自分を見て「なんておばあちゃんにひどいことをしてたんだ」って後悔したりとか。なかなか泣けるんですよ。
亡くなっているんですよね、現在では。
クライマックスで、のび太がね、おばあちゃんに接触するんです。未来から来たことをあえて隠して。
おばあちゃんがぼそっと「自分はもうすぐ亡くなっちゃうから、ひと目で良いから、のび太のランドセルを背負った姿がみたかったね」って言って、のび太は急いで現代に戻ってランドセルを背負って、また過去に戻って、打ち明けるんです。「本当は未来から来たのび太なんだ」。そしたらおばあちゃんに「わかってたよ」って言われて、のび太は泣いて抱きつく。
そのシーンがいいんですよ。これほんとオススメなんです。
泣きそうになりますね。
この中篇のドラえもんシリーズ。他に「帰ってきたドラえもん」とか「のび太の結婚前夜」とか。これは原作の漫画にもあります。
ホントおススメで、何かの機会があったら観ていただきたいな。
原作もしっかりと尺があるの。
映画でちょっと膨らませているところがあります。独自のシナリオで、ほぼほぼ原作通りですが、そこがまたいいんです。
「STAND BY ME ドラえもん(2014)」
「おばあちゃんの思い出」は「STAND BY ME ドラえもん2(2020)」やったかな?
「のび太の結婚」のは2やったような。
1は観たけど2は観てなくてさ。あったかな?
あんな感じで泣けるエピソード。
観んとあかんね。
ドラえもん のび太の太陽王伝説
監督:芝山努、原作:藤子・F・不二雄。ドラえもんのひみつ道具「万能舞台セット」がジャイアンに取られてしまう。ドラえもんは、「タイムホール」を使って取り返そうとするが失敗し、のび太が無理したために、タイムホールの時空が乱れる。のび太の部屋のタイムホールが古代の太陽の国・マヤナ国に繋がる。そこには、のび太とそっくりのティオ王子がいた。
STAND BY ME ドラえもん
監督:山崎貴・八木竜一、原作:藤子・F・不二雄。のび太の孫の孫・セワシは「タイムテレビ」で、情けないのび太を観ていた。セワシは、青い体に「四次元ポケット」をつけた、耳のない猫型ロボットを、のび太のところに送り込む。
STAND BY ME ドラえもん 2
監督:山崎貴・八木竜一、原作:藤子・F・不二雄。おばあちゃんに会いたくなったのび太は、ドラえもんと共におばあちゃんが生きていた時代へ向かう。おばあちゃんは「のびちゃんのお嫁さんに会いたい」という。
「天気の子」
監督・脚本・原作:新海誠。
〈Story〉
神津島で暮らす高校生、森嶋帆高は家出し、フェリーで東京にやって来る。所持金がなくなりと、フェリーで知り合ったライターの須賀 圭介の元を訪ねる。圭介は姪の夏美と編集プロダクションを営んでおり、帆高はそこで働き始める。その夏の関東地方は、異常気象により雨の日が続く中、「晴れ女」の都市伝説が流れていた。帆高が出会った天野陽菜は祈ることで雲の晴れ間を作る能力を持っていた。
夕暮係さん、アニメとか観ます?
ディズニーやジブリは観ます。有名なところは観たよ。
細田守さんや新海誠さんは?
大好き。
僕はドラえもんは昔から大好きで、映画はほとんど観ていますよ。
それくらい好きなんで、今回ちょっとチョイスをしました。
大人になっても刺さりますよね。
子供の時好きなのは、いつまでたっても忘れられないというか。
キネ娘さんはそういうアニメとかは?
アニメ観ますね。私もディズニー、ジブリとか細田監督とか。
新海誠さんは「君の名は。(2016)」しか観てないんです。
「天気の子(2019)」は観てないの?
観てないです。
「天気の子」は大好きです。ディストピアだけど、世界はね。
賛否両論みたいなところはありました。
ハッピーエンドなんですか?
それは観る人によって。
そこで分かれるんですか?
世界を取るか、彼女を取るか
そんなに2極化するんですか? へー。
「君の名は。」も分かれますよね。観る人の印象って。
私はすんなり受け入れるタイプです。面白かったです。
「ギルバート・グレイプ」 若いジョニー・デップと若いデカプリオと。
原作:ピーター・ヘッジズ。監督:ラッセ・ハルストレム。
〈Story〉 アイオワ州の小さな町、ギルバート・グレイプ(ジョニー・デップ)は、知的障害の弟アーニー(レオナルド・ディカプリオ)、過食症の母ボニー、2人の姉妹との生活を支えている。
アーニーはギルバートが目を離したすきに給水塔に登り、警察から警告を受ける。
ギルバートは人妻との火遊びで心のバランスを保とうとする。
もうすぐ、アーニーの18歳の誕生日パーティー。
そんな時ギルバートは、トレーラーでやってきた母娘と出会い、娘のベッキー交流を深めていく。
アーニーの誕生日前夜、ギルバートが買ってきた誕生日ケーキをアーニーがつまみ食いしたことで、ついに弟に手をあげてしまう。
その後ベッキーと会って冷静さを取り戻したギルバートは父の死について打ち明け、2人で体を寄せ合い朝を迎える。
誕生日パーティーが行われる中アーニーと和解したギルバートは、町を去るベッキーに感謝し、アーニーと2人で彼女を送り出す。
では、「ギルバート・グレイプ(1993)」
レオ様。
そうです。デカプリオとジョニ・デ。
レオ様好きで。「シャッター・アイランド(2010)」とかいいですね。
「シャッター・アイランド」面白いですね。
「ギルバート・グレイプ」のディカプリオは少年時代ですよね。
ジョニー・デップがお兄さんギルバートなんです。弟アーニーがディカプリオで、お姉さんと妹の4人兄弟。お父さんは早くに亡くなって、そのショックでお母さんは家から出なくなって、どんどん太ってしまう。
ギルバートが家のことを任されていて、みんなの面倒をみています。
アーニーは生まれた時から脳が発達しない病気でお医者さんから、「数日で亡くなる」って言われていたのが、18歳まで長生きしているんです。その誕生日がもうすぐ来る時の話なんです。
その街に、毎年決まった季節にトレーラーが何台も連なって来るんです。季節移動をするトレーラー集団です。
二人は毎年決まった場所で待っているんです。「もうすぐ来るよ」って。
ギルバートは近所の小さいストアで店員として働いていて、家族の面倒を見ないといけないから、家からも街からも出られない。
トレーラーで来た人の中に母娘がいます。娘ベッキーがジュリエット・ルイス。アメリカ中を旅していて「そういう暮らしがいい」っていう。ベッキーとギルバートが仲良くなりかけていたんです。
ギルバートはここで暮らすしかなくて、それがだんだんと溜まっていくんですよね。物語の最後で気持ちが爆発してしまう。
最後は悲しい結末ですか。
最後は家族が1つになります。
お母さんが亡くなってしまう。お母さんが出不精でどんどん巨大化していくんです。亡くなったのに家から出せられないんです。
最後に家ごと燃やしちゃうんです。
(笑)。
最後にこんなことする? みたいな。
シリアスだったのに急に。笑っちゃいますね。
全体的には感傷的な映画かな。ベッキーとギルバートが夜に話をしているんです。「あそこが僕の家だよ」って、草原の中にぽつんと家があって「こうやって見たらちっちゃい家やなぁ」って。
そこでずっと暮らしていく寂しさが分かる。
ギルバートは出られないけども、ベッキーは移動している、その違いで爆発しちゃう。
ジョニー・デップが住んでいるのは、田舎なんですよね。
田舎です。トレーラーが来るのが1年のイベントみたいな。
そんなところで家族の面倒をみないといけない。縛りつけられて。
みんながね、勝手なことするんで。
手に負えなくなる。
アーニーも木に登ったり、給水塔に登ったり。
やんちゃですね。
そのたびにギルバートが駆けつけて。
ジョニー・デップの映画は観たことないです。
ティム・バートンと組んだのがたくさんありますよね。
「カリブ」も1作目しか観てなくて。
「MINAMATA-ミナマタ-(2021)」も興味があったのにまだ観てないんで、あまりなじみがないんですよね。
たくさん出ていますよね。
「イントゥ・ザ・ウッズ(2014)」に出ました。
当時のディカプリオは何歳位でした?
当時19歳。びっくりする位少年役がうまかったです。
「ベル・エポックでもう一度」 フレンチシネマから、不思議なサービスとマーメイド。
監督・脚本・音楽:ニコラ・ブドス。
〈Story〉
仕事を失い、妻のマリアンヌにも見放された父ヴィクトルを元気づけようと考えた息子は友人が始めた〈タイムトラベルサービス〉をプレゼントする。
〈タイムトラベルサービス〉は、映画製作の技術を応用して客の戻りたい過去をセットに再現する体験型サービス。
ヴィクトルは「1974年5月16日のリヨン」をリクエスト。
部屋に用意された70年代ファッションに着替え、今はなき想い出のカフェで、アントワーヌの恋人で女優マルゴが演じる〈運命の女性〉と出会う。
輝かしき日々の再体験に夢中になったヴィクトルは、延長の為に別荘まで売り払ってしまう。
「ベル・エポックでもう一度(2019)」は、フランス映画ですね。
「ベル・エポック」は面白かったですね。
ストーリーは60代くらいの男性(ダニエル・オートゥイユ)が主人公なんです。奥さん(ファニー・アルダン)とあまりうまくいってないみたいで、熟年離婚しかけていて、息子が働いている会社の紹介でチケットをもらうんですよ。
そのチケットは自分がなりたいところに、なりたい時代に連れてってくれるチケット。
SFではなくて、セットで作ってくれるんですね。例えばナポレオン時代に行きたいってなったら、そのように扱ってくれる完璧なセットを作ってくれるっていうサービスがあって。
タイムスリップみたいですね。自力の。
チケットをもらって、その主人公の男性は何になりたいかっていうと「昔の自分になりたい」って言う。
「奥さんに出会ったすぐの時とかに戻って自分をやり直したい」と言うんです。
その見た目は変わらないんです。
自分が20代位になってるように、周りが接してくれて、若い時こんなやったなぁって思い出しながら、奥さんともう一回出会うんですね。こんなことがあったなあっていうのを振り返りながら、最終的に奥さんもそのサービスに呼んであげる。
それで仲直りをするっていう映画なんです。
若い奥さんを演じるのは別の人ですか?
そう、若い奥さんは別の人なんです。
そこ気になりますよね。
ふふふ。会うときのセリフとか段取りされていて、自分の記憶をもとに再現をしてくれて、隣の人が話しかけてきたタイミングでこうなるとか。そうそう、みたいな。
打ち合わせているシーンもあるんですか?
こうしてくださいみたいなシーンは、実際には描かれてないですけども、イラスト化されたようなので、あぁこのシーンね、みたいなのが映っていたりします。
そんな疑似タイムスリップみたいな経験を通して、熟年離婚しかけていた奥さんの考えが変わってくる。
奥さんの方も、こういうことやったって昔の方ことを思い出していくんです。
ハートフルですね。
おじいさんの視線でずっと話が進んでいくんですか?
そうですね。主人公目線で、その世界にのめり込んでいってしまうんですよね。
戻りたくなくなっちゃうんじゃないかな。
最近の映画ですね。
セットとかも昔のフランスの感じが描かれていて。映画の中でもそれはセットなんです。作りこまれているなっていうのはわかる感じになっていました。
「マーメイド・イン・パリ(2021)」もフランス映画です。U-NEXTで観ました。
これは童話で「人魚姫」ってあるけどさぁ、お話はそれと一緒なわけ?
うーん?
でもパリになっているもんね。
パリの入江みたいなところに人魚(マリリン・リマ)が漂着しちゃうんです。人魚の歌声を聞くと人が死んでしまうんですね。その近辺で男の人が行方不明になるという事件が相次いでいて、主人公(ニコラ・デュヴォシェル)はそれが効かないという。
アンデルセンの「人魚姫」とはちょっと毛色が違う感じ。
「シンドバッド」に出てくる人魚に近いかな。
ドラえもんの映画にもそんなのがいましたよ。
舞台は現代?
ちょっと古い感じです。
マーメイドものって最近ちらほらとありますよね。(「ゆれる人魚(2015)」「人魚姫(2016)」「愛しのアクアマリン(2006)」)
韓国か中国の映画でもありましたもんね。
次のディズニーの実写版の「リトル・マーメイド(2023)」は黒人の人が演じるんやったかな。話題になっていて。
「ブルー・マインド(2017)」ってご存知ですか?
お伽話っぽいのではないんです。ある女の子が急に体に異変が起こり始めて、自分が人魚になってしまっている。
ちょっと殺伐とした作品。これもちょっと迷いました。
女の子同士の友情とかがあったりして。
人魚で思い出しました。「水を抱く女(2020)」っていう映画。
劇中で明確に述べられるわけでは無いですけど、ヒロイン(パウラ・ベーア)がどうやら人魚っぽいというか人間ではない。それが男の人と恋におちて、人魚伝説をベースにしたような、それが面白かったです。
洋画ですか?
ドイツの映画です。ベルリンが舞台でした。
つい最近公開した映画です。
「マーメイド・イン・パリ」は悲劇なんですか?
ちょっとボカされているんです。一回、海に返さないといけないっていうので、返してしまうんです。最後が再会できたかどうかわからなくなっていて。
でも、何か悲しいだけの別れではなくて、最後は感想みたいな感じでエンディングに入っていくんですよ。主人公が大事にしている絵本があるんです。それが飛び出す絵本みたいなので、そういうタッチで最後2人が会っているシーンが描かれる。実際そうなったかどうかは観る人に任されています。
ちょっと夢がある感じ。
人魚が題材のものってなかなかハッピーエンドにならない。
「水を抱く女」も別れちゃったし。
「エイブのキッチンストーリー」 美味しくって、ハートフルなシネマ
監督:フェルナンド・グロスタイン・アンドラーデ。
〈Story〉
ブルックリン。少年エイブは、イスラエル系の母親とパレスチナ系の父を持つ。
文化や宗教の違いで対立する家族に頭を抱えていたが、料理を作ることが心の拠り所だった。
エイブは世界各地の味を掛け合わせて「フュージョン料理」を作るブラジル人のシェフ、チコと出会う。
フュージョン料理を自分の複雑な家庭環境と重ね合わせたエイブはオリジナル料理で家族を1つしようと考える。
「エイブのキッチンストーリー(2019)」と「ノッティングヒルの洋菓子店(2020)」これもつい最近ですね。
つい最近です。この2つは料理系です。
「エイブのキッチンストーリー」はエイブ(ノア・シュナップ)っていう男の子がいるんです。両親がイスラム教徒とユダヤ教徒の両親なんですね。結婚して生まれた子供がエイブなんです。
親はエイブのために無宗教にするっていうので決めていたんです。
それぞれの実家がイスラムの教えを解いて、ユダヤの生活はこうしなさいってエイブに言っていくんですよ。自分はどっちのアイデンティティーを持ったらいいのだろうか?とか。それで別々の生活をするというのはおかしいんじゃないかとか、エイブなりに考えて、料理で2つを結びつけられたらいいなっていうので料理をする話です。
イスラムは特にお肉とか食べちゃダメ。
1回計画をする。みんなでご飯を食べようって、自分で全部作って失敗しちゃって、とかもあるんです。最後はハッピーエンドですね。
面白そう。
「ノッティングヒルの洋菓子店(2020)」ってどんなのやったかな?
洋菓子店を開こうっていう女の子2人がいて。1人の女の子(シェリー・コン)は店の前で「着いたよ」って電話するんですけど、もう1人の子サラ(シャノン・タルベット)と連絡が取れないんです。
サラがパティシエをやっていたんですけど、交通事故で死んでしまう。
結局そのお店はできなくなってしまって、どうしようって言っている間にサラの娘とお母さんがいろいろあって、友達と縁を結ぶことになります。
サラの元彼みたいな子が同じ製菓学校に通っていたので、その子がベーカリーをできるんじゃないかって手伝ってくれるんです。
それで店を開店するんです。最初お客様が全然来なくて、どうしたらいいんやろうって、思案していたんです。ロンドンが多文化の国なので、いろんな国のお客さんが来てくれるかもしれないので、それぞれの故郷の味を作れる洋菓子店にしようって。
例えばタンザニアのお菓子とかいろんな国のお菓子を出して、第二の故郷になるようなお店にしましょうっていうストーリーなんです。
誰かの死がきっかけで、周りの残された人たちがその悲しみを乗り越えていくっていう題材としてはあるけど。
「エイブ」も「洋菓子店」もこれは両方映画館で観たの?
「エイブ」は映画館で観て、「洋菓子店」の方はU-NEXTで観ました。
夕暮係さんそういうサブスク使っています?
Amazon Primeくらいかな、それとディズニープラスで、やっと「ブラック・ウイドウ(2021)」を観たよ。
8月に公開した「フリーガイ(2021)」がそろそろ配信されますね。
もともと20世紀フォックスがディズニーに買収されて、20世紀スタジオになって実質ディズニーみたいな。
キネ娘さんはU-NEXTをメインに使ってるの?
U-NEXTは今月に入って、1ヵ月お試しで今入っている状態なんです。
新作が早く入ってくるので考えていますね。NetflixとPrimeです。
僕は基本プライムと後はレンタルTVで済ませている。観たい作品がサブスクになかったりするから、古いやつとかマイナーなやつはどうしても。
キネ娘さんのリストの中で「南極料理人(2009)」だけが邦画。
そうですね。
これはチラッと観たことがある。堺雅人が出ている。
伊勢エビでエビフライを作っちゃうんですよね。
「刺身のほうがよかったかな」って。
そうです。そうです。
そのシーンが面白かった。
おにぎりのシーン。みんなの分をバーって作っていって、イクラを乗せて、とか。
これもそんな大きな物語の展開があるわけじゃない。
それぞれ日本に帰ったら家族がいるんです。南極ではこのメンバーしかいない。みんなで一緒にご飯を囲む。仕事をしながら、限られた環境でどれだけ楽しむかを見つけていくのが面白いなーって。
これって実話でした?
どうなんでしょう? 実話っぽい。(西村淳は会場保安官として南極地域観測隊に参加「南極料理人」を執筆)
題材として面白いのが、ただの料理人じゃなくて南極料理人っていう着眼点が面白い。
料理のプロとかじゃなかったと思うんですよ。
ご飯が絡んでくるっていうのがね。誰にとってもなじみのあるものだから。
そうなんですよね。
夕暮係さんのリストで食べ物が絡んでくるのやつってないですか?
入れようか悩んで、入れなかったのが「ショコラ(2000)」。
あれもいいですよね。
フランスが舞台で小さい街なんですよ。ほんとに小さい街で、真ん中に教会があって、すごく閉鎖的なキリスト教の街。カソリックの街だから厳格なんですよ。
みんなは村長さん(アルフレッド・モリーナ)の言うことを守っているところに、お母さん(ジュリエット・ビノシュ)と娘の2人のがその街に流れ着くっていうところから始まるんですね。
そこでチョコレート屋さんを始める。
これね、旧体質をどうやって変えていくかっていうのが根底にある話ですね。
追い出そうとする人がいたりとか。
チョコレートっていう甘美なものはカソリックや、村長さん側からするとね、騙されてはいけないって‥。
人を惑わすようなものだって言う。
でもちょっと誰かが買いに行くと、「あなたにはこのチョコレートが合うよ」って選んでくれる。
川沿いなんですよ。そこへ船でジョニー・デップが集団で移動民なんです。船で移動してくる人たち。ジョニー・デップがその街にたどり着くと、ああいう人たちとは付き合ったらいけないって、村の厳格な教えがあって。でもその2人は関係ないからジョニー・デップのところにもチョコレートを持って行ってね。交流があったりとかする。
だんだんそうやって人の心を徐々に変えていく、そんな話でしたね。
チョコなんてね。どの国の人にもなじみのあるものやから食べ物の題材っていいですよね。
これはちょっと悩みました。
私も悩みました。
アニメ系も悩みましたね。
ディズニーで言えば「ソウルフル・ワールド(2020)」とか。
僕はディズニー作品で見に行ったのは唯一「プーと大人になった僕(2018)」。ユアン・マクレガーのあれは好きです。
面白かったですか? プーさんとクリストファー・ロビンが大人になるんですか?
クリストファーがユアン・マクレガー?
渋いですね(笑)。
忘れ物を届けに行く話ね。
ノッティングヒルの洋菓子店
監督・エリザ・シュローダー。ロンドン、ノッティングヒル。 名店で修行を積んだパティシエのサラと親友のイザベラ(シェリー・コン)の2人は、長年の夢だった自分たちの店をオープンする予定。 ところが事故でサラが急死。 夢を諦めきれないイザベラとサラの娘クラリッサ(シャノン・ターベット)は、絶縁していたサラの母ミミを巻き込んで、開店の準備をはじめ、パティシェの募集をかけた。 そこに現れたのはサラの昔のボーイフレンドで、ミシュラン二つ星のレストランで活躍するスターシェフのマシュー(ルパート・ぺンリー=ジョーンズ)。 彼はクラリッサが自分の娘では、と思い始める。 開店したもの閑古鳥が鳴く日々だった。
南極料理人
監督:沖田修一、原作:西村淳。1997年。海上保安庁の巡視船厨房で勤務する主計士・西村淳は、第38次南極地域観測隊のメンバーとして南極大陸のドームふじ基地に派遣された。 妻・みゆき、小学生の長女・友花、生まれたばかりの長男を置いての単身赴任で南極にやって来た。 西村の任務は、備蓄食料を使って、越冬隊員8名分の食事を用意すること。 ドームふじ基地は、年間平均気温はマイナス54度以下、ウイルスさえいない自然環境だった。 水を得るために、毎日、外の氷を大量に削り出して溶かす「造水」作業が不可欠であり、節水は絶対的なルールだった。
ショコラ
監督:ラッセ・ハルストレム。フランスの小さな村に一組の母子がやって来る。 母ヴィアンヌ(ジュリエット・ビノシュ)と娘アヌーク(ヴィクトワール・ティヴィソル)は、家を借りチョコレート店を開店する。 客の希望に合うチョコレートを差し出し、村人達を惹きつける。 夫の暴力に悩むジョゼフィーヌや、娘から絶縁されているアルマンドは、ヴィアンヌの明るく朗らかな人柄やチョコレートの美味しさは、ひとときの安らぎだった。 四旬節の断食の期間。ミサにも参加しようとしないヴィアンヌは、村長レノ伯爵や敬虔な信仰を持つ村人の反感を買う。 レノは村人たちに、ヴィアンヌのチョコレート店を悪魔的で堕落したものだと説いて出入りを禁じる。 ある日、村にジプシーの一団が流れ着く。 ヴィアンヌは、村人たちから阻害される彼らのリーダー青年ルー(ジョニー・デップ)と思いを交わす。
プーと大人になった僕
監督:マーク・フォースター。イギリスの田舎に住む少年クリストファー・ロビンは、100エーカーの森でくまのプーさんとその仲間たちと楽しい日々を過ごしていた。 ロンドンの私立寄宿学校に入学することになり、お別れパーティーでプーと森の仲間たちに「君たちのことは絶対に忘れない」と約束した。 しかし、親元を離れた学校での厳しい躾や教育、父親の死、第2次世界大戦の出兵などを経て、その約束は忘れ去られ、いつの間にかクリストファーは普通の大人になっていた。
フェアウェル
監督:ルル・ワン。ニューヨーク。
〈Story〉
ビリー・ワン(オークワフィナ)は作家を夢見て奮闘していたが、選外になったという通知に落胆していた。
両親から長春で暮らすビリーの祖母・ナイナイ(チャオ・シューチェン)が末期の肺がんだと知らされる。
両親はナイナイに知られないように努めていた。
ナイナイの親戚たちはビリーの従兄・ハオハオが中国で結婚式を挙げることを口実に一堂に会することにし、ナイナイと最後の思い出を作ることにした。
両親はビリーがナイナイに真実を告げるのではないかと思い、彼女にニューヨークに留まるよう言うが、ビリーは背いて長春へと向かった。
さっきの「おばあちゃんの思い出」つながりです。
では、おばあちゃんで、映画でも題材として使われている「フェアウェル(2020)」。
昨年日本で公開されたもので、主人公(オークワフィナ)が中国系のアメリカ人で、この子はちなみに最近「シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021)」にヒロイン役で出ていました。
その主人公の女の子がアメリカに住んでいるんです。中国にいるおばあちゃんが何かの病気で余命わずかって判明するんです。
ただ、そのおばあちゃんはそのことを知らず、その家族だけが知っている。それをおばあちゃんに打ち明けるのかどうかっていう。
確かおばあちゃんの誕生日をみんなでお祝いするんです。その祝っている一方でおばあちゃんが死んじゃうってわかっているから、主人公の女の子が悩んじゃって、そういう人間模様が描かれる。
監督の実体験が元にあるのかな。
別にそんな悲しいのではなくて面白い映画です。
実話っぽいんですか?
ほぼほぼ、そのモデルになった監督のおばあちゃんが映像で出てくるんで、実話に近い。
映画の中では、おばあちゃんが死んだのかどうかわからないところで終わって、最後に監督のおばあちゃんの実際の映像が流れて、「うちの祖母は今でも元気に暮らしています」っていう、なんじゃそりゃって。
元気な感じなんです。病気とか何やったろうって、そんなのもありつつ、ほっこりするようなストーリー。
これって何か受賞していたような(インディペンデント・スピリット賞作品賞受賞)当時は話題になっていましたよ。
映画の内容には関係ないですけど、こういう中国系アメリカ人ていうマイノリティーの映画って多くて。
確かに。
それもさっきの「シャン・チー」ってアメリカの中国人がメインキャラですし、そういうところも時代性を反映していて面白いなぁと思ったんで。
多いですね。そういうフォーカスの当て方が。
それこそ黒人に「ブラック・クランズマン(2019)」とか。
アカデミー賞でノミネートされるのが、マイノリティーが多いですよね。
「ミナリ(2021)」なんてアメリカに住む韓国人の農家の話で。そういうのが多いんですかね。
「パラサイト 半地下の家族(2019)」もそういう系なんですかね。貧困っていう感じではあります。
格差とかね。
「ジョーカー(2019)」もそんな感じですよね。そういうのが最近多いですよね。
ちょっと前は性的マイノリティーとかに行っていた時もあったし、黒人ばっかりかって思うとメキシコ系があったり、今度は中国になったり、流れがね。
そういうマイノリティーで特集組むのも。
面白いね。
明るいのもありますしね。テーマはマイノリティーなんだけども明るい作品とか。
「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」 アル・パチーノが魅せる盲目退役軍人
監督:マーティン・ブレスト。
〈Story〉
ボストンの名門高校に入学した苦学生チャーリー(クリス・オドネル)は、感謝祭の週末、クリスマスに故郷オレゴンへ帰るための旅費を稼ぐためアルバイトをする。
そのアルバイトは盲目の退役軍人フランク・スレード中佐(アル・パチーノ)の世話をすること。
気難しく、周囲の人間を拒絶し、離れで生活する毒舌家でエキセントリックな人格に困惑するが、姪カレンの懇願により引き受ける。
感謝祭の前日、チャーリーは同級生のハヴァマイヤーたちによる校長(ジェームズ・レブホーン)の愛車にイタズラする準備を目撃。
中佐はチャーリーをニューヨークに連れ出し、ウォルドルフ・アストリアホテルに泊まり、豪遊に付き合わせる。
高級レストランで食事をし、スーツも新調し、美女とラウンジでタンゴを披露する。
チャーリーは、中佐の人間的な魅力と裏にある孤独を知り、信頼と友情を育んでいく。
旅の終り、中佐は拳銃自殺を実行しようとするが、チャーリーは中佐を引き止め、思いとどまらせる。
休暇開けのチャーリーには、校長の諮問による公開懲戒委員会の試練が待っていた。
えっとね。すごく好きな映画で「セント・オブ・ウーマン」
あー「セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1993)」
そうです。
キネ娘さんアル・パチーノわかる?
わからないです。
説明してあげてください。
「ゴッドファーザー(1972)」から説明したほうがいいのかな?
「ゴッドファーザー」はぴんとこないでしょ。
「セント・オブ・ウーマン」が絶頂期かもしれない、主演男優賞とったのでね。
アル・パチーノって昔いろんな映画に出ていて、有名なところは「ゴッドファーザー」とか「スカーフェイス(1984)」とかギャング役のイメージがありますよね。
ギャングもするし、刑事もするし。
「セルピコ(1974)」とかありましたね。
そうそう撃たれちゃう。
もうなんか演技派の代表みたいな感じかな。
「セント・オブ・ウーマン」は退役軍人で盲目。それでアル・パチーノの盲目の演技ってすごかったんです。
すごかった。
目が動かない。どこも見てない。
すごいですね。生理現象みたいなところもありますもんね。
あの演技はびっくりしました。
主役は高校生の男の子(クリス・オドネル)で、アルバイトをすることになって、「ここに行きなさい」って言われたのが、アル・パチーノが住んでいるお家。
家族が旅行に行くんですよ。アル・パチーノは「行きたくない」って一人で残っちゃう。そのお世話をしに男の子が行くんです。
アル・パチーノは軍人気質がすごくてね。最初から命令口調だし、すごく厳しいんです。
主人公が雑に扱われるんです。
「ああしたい、こうしたい」急に「ニューヨークに行きたい」って言い出して、男の子と2人だけで行くんです。アストリアホテルに泊まって、ぜいたくなことをするんです。車を借りて、自分が運転するって言って。
目が見えないのに。
それに付き合わされたりね。それとかバーに行ってアルゼンチン・タンゴをアル・パチーノが踊るんですよね。目が見えないのに。
そのシーンもすごくてね。
タンゴを踊るアル・パチーノ。
なぜそういうことをしているのかが徐々にわかってくる。そうやって楽しんだ末に自殺しようと思っていたんです。拳銃で自殺しようとしたときにこの子が止めるんです。
何とか止めて、帰ってきて。お休みも終わって高校に戻ると、学校でちょっと事件が起きるんです。校長先生(ジェームズ・レブホーン)の大事にしている車を学生が傷つけたって、その仲間に入れられちゃう。呼び出されて「仲間の名前を言いなさい。それを言わなかったら進学させない」って。聴聞会に呼び出されるんです。みんなが見ているところ、講堂みたいな広いところでね。裁判じゃないけども証言しなさいって問い詰められる。
そこにアル・パチーノが。
来てくれるんですね。
「俺が保護者だ」ってやって来る。
かっこよかったですね。
「この子はそういう子じゃない」と最後にスピーチする。それがすごく感動的なスピーチ。
これで主演男優賞を獲っちゃうなぁっていうのがよくわかるんですよ。いい映画です。
これはオススメ。
1993年ですね。マーチン・プレストです。
ほかに「ミッドナイト・ラン」。
そうそう、その監督ですよ。
キネ娘さん、ロバート・デ・ニーロわかる?
わかりますよ。ふふふ、さすがに「ジョーカー」に出ていました。
コメディアンのスターみたいな役ね。
「ダーティ・グランパ(2017)」も観たことあります。コメディーみたいでした。
「パターソン」 ハートフルなポエマーの日常
監督・脚本:ジム・ジャームッシュ。
〈Story〉
ニュージャージー州のパターソンに住むパターソンは、バスの運転手をしている。
魅力的で美しい妻のローラと、飼犬のマーヴィンを愛している。
身近にある物や、バスに乗ってきた客たちが話す会話をインスピレーションにして、詩を生みだし書き綴る。
帰宅後の食事のあと、深夜の散歩に出かけ途中でバーに立ち寄る。パターソンの日々は続いていく。
「パターソン(2017)」は、夕暮係さん観られました?
詩人じゃないかなぁ?。
ポエマーみたいな、職業はバスの運転手です。自分のノートを持っていて日々ポエムを書いている。
これは、ジム・ジャームッシュじゃない?
そうです。
「パターソン」は詩人というか、その辺で出会ったちっちゃい女の子と詩のノートを交換しあって。ほっこりする。
飼い犬が可愛かった記憶がする。
かわいいです。
ストーリーは大きな波はないです。日常の中で奥さん(ゴルシフテ・ファラハニ)の作るお弁当を食べながら思いを馳せるとか、公園でポエムを考えるとか、そういうちっちゃいことが積み重なっていく幸せみたいなのが、すごい伝わってくる映画。
夕暮係さんはジム・ジャームッシュは、詳しいですか?
詳しくない。
「デッド・ドント・ダイ (2020)」あれも面白かった。
あれはシュールでよかった。
最後どうやって終わるんやろうって。
アダム・ドライバーがすごく好きなんですよね。
「最後の決闘裁判(2021)」は観た?
まだ観てないです。
ジム・ジャームッシュの監督の映画って。
観たのはその2つぐらいですかね。
日本人が主人公の映画がありましたよね?
何やろ?(「ミステリー・トレイン(1989)」)
「素晴らしき哉、人生!」 ハートフルの定番はこれ
監督:フランク・キャプラ。
〈Story〉
第2次世界大戦が終わった1945年のクリスマスイブ。
天国では翼をまだ持っていないが、純粋で信仰心のある二級天使のクラレンス(ヘンリー・トラヴァース)を呼んで、使命を与えた。
ニューヨークに住むジョージ・ベイリーを絶望から救うこと。
翼をもらうためクラレンスは、ジョージの人生を見る。
ジョージが12歳、溺れている弟のハリーを救うが、ジョージは風邪をこじらせて左耳の聴力を失う。
ジョージが薬局でアルバイトをしていると、
店主ガウアーに薬の配達を頼まれるが、悲しみに暮れるガウアーが誤って劇薬を処方した。薬が届けられていないことをガウアーが叱責。ジョージはガウアーの間違いを告げ、ガウアーはジョージに謝る。
父が急死し、ポッターが組合の清算を迫る。
ジョージは建築家になる夢をあきらめて、父の跡を継ぐ。
幼馴染のメアリーが町に帰り、ジョージとメアリーは結婚する。
ハネムーンに向かうも、取り付け騒ぎが起き、組合に町民が一斉に押しかる。
これはポッターによる罠であり、新婚旅行費用を引き出し費用に充て、組合は存続する。
雨漏りも激しい古びた屋敷で2人の生活は始まった。
ジョージは後に、貧しい人々のために宅地開発を行う。
ポッターの法外な借家暮らしの生活に苦しんでいた人々に我が家を提供する。
1945年のクリスマスイブの朝。
叔父のビリーはポッターの銀行に向かって住宅金融会社のお金8,000ドルを預けようとしていたが、その預金を紛失してしまった。
ビリーとジョージは必死に探しまわるが、金はポッターの手に渡っていた。
観て欲しいと思ったのは「素晴らしき哉、人生!(1954)」。フランク・キャプラ監督。
これも「ナイト・メア・ビフォー・クリスマス」と一緒で、クリスマスに観る映画。
クリスマスになったら観るみたいな映画でしたね、当時は。
去年、そうだ。会社の工場の作業に行く電車の中で、スマホのNetflixで。
へー(笑)。
ちょうどクリスマスの時期で。
作りはね、ほんとに昔の映画なんで、最初3人の天使が出てくる。雲の上でね。
昔はこういうセットでしか表現できないのかった、スモーク炊いて。
可愛らしい。
そこに、まだ羽がもらえてない天使の弟子みたいな人(ヘンリー・トラヴァース)がいる。天使たちがその人に、「ある人物(ジェームズ・ステュアート)を救って来なさい」と。「ピンチになっていて、善人なんで、救ってきたら羽をあげて天使にしてあげる」。
で、その人を見に行くんです。その人が若い時からどんな人生を過ごしてきたのかっていう、そこから回想シーンになる。子供の時に働いていたところで、良いことをするんです。疑われそうなっても実は違った、とかね。
でも、その人は建築家になりたかったのかな。でもお父さんの仕事を継がなきゃいけなくて諦めざるを得ない、仕事がだんだん負債が溜まってきて。お金にうるさい悪い人(ライオネル・バリモア)がいて、騙しに来るんです。そこで、お金もなくなって、お金を貸して欲しいって言ってもその人は貸してくれない。
でも労働者たちを助けないといけない。家も売ってお金に替えて、最後の最後にもう自分の保険金で何とかするしかなくなって、橋の上から身を投げようとしようとした時に、横の方で誰かが先に飛び込むんです。それを思わず飛び込んで助けちゃうんです。
ずっと優しいことを。
で、助けた人が実は天使の弟子で、「家に帰ったほうがいいですよ」って言われて、自分がいなかったら、どうなっていたかっていうのを見せてくれるんです。
いろんな人が困っていたところを助けられている。自分がいなかったためにみんな悲惨なことになっているんです。自分が関わっていて、幸せになっている人もたくさんいたっていうことがわかって、「じゃぁ今の方がいいや」って家に帰ってアットホームになるんですね。
天使のお弟子さんも羽をもらって天使になれるクリスマスらしいストーリーです。
この映画が好きだっていう人がたくさんいますよね。
ウィル・スミス主演でリメイクされていたなぁ。(「素晴らしきかな、人生(2016)」)
良いことをしたら、やっぱり救われる人がいるっていうことですよね。
クリスマスっぽいんですか? 天使がいるからみたいな感じ?
雪が降っていた印象ありますね。最後のシーンはクリスマスやったのかな。
次は、クリスマス特集でもいいですね。冬に観たい映画とか。
僕は「ホーム・アローン(1991)」と「ダイ・ハード(1989)」しか思い浮かばないです。
あーそれもクリスマスやね。
(対話月日:2021年11月27日)