コロナの時にお家で楽しむ

第11夜「夢の映画を解き明かそう」Side-A

お家時間を楽しめますように、映画好きな素人のおしゃべりに、お付き合いください。
皆様がひとつでも観たい映画が見つかれば嬉しいです。
本日も、そろそろ夕暮れになりましたので始めましょう。

「インセプション」階層的な夢にはルールがある。

監督・脚本:クリストファー・ノーラン

〈Story〉
ドム・コブ(レオナルド・ディカプリオ)は、対象者の夢の中に入って、情報を抜き取る産業スパイ。
アーサー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)と組んで、サイトー(渡辺謙)の機密情報を盗もうとするが、サイトーに夢の中だと見抜かれて失敗する。サイトーから、「インセプション」を依頼される。
「インセプション」とは、相手にアイディアを植え付けることであった。
サイトーは競争相手の企業を破滅させるため、後継者ロバート・フィッシャーに会社を解体させる考えを植え付けたかった。
見返りはコブの犯罪容疑を取り消して、アメリカへ再入国してコブが娘と息子が待つ家に戻れるようにすること。
コブは「設計師」アリアドネ(エリオット・ペイジ)、「偽造師」イームス(トム・ハーディ)、「調合師」ユスフ(ディリープ・ラオ)を仲間に加える。
ロバート・フィッシャーに夢の第1階層では父との関係を提起、第2階層で自分で何か成し遂げたい、第3階層で自分の道を進め、と植え付けるという計画。コブは自分の夢の中で亡き妻のモルを閉じ込めていた。第1階層は雨のロサンジェルスから始まった。

夢って、いいテーマだなと思いました。

夢をモチーフにした作品は現実と夢の境目がなくなっちゃっう描写があるからややこしいです。

そこから巧妙なシナリオになるのが夢というモチーフ。

難解なのばっかりです。

映像の役割が大きいですよね。言葉で伝わらない何かがありますよね。

映像トリックですね。シーンの変わり目がどこと繋がるのか、よく分解しないと分からないですよね。

インセプション(2010)」は、いまだに理解できない。
クライマックスの夢の第2階層に行くところで、ついていけない。

「インセプション」は境目が分かりやすい。前半の3分の1ぐらいが、物語のルールとツールと役割の説明です。

序盤は分かるんです。

最後は潜り過ぎますね。

夢の中の夢、深くに行くほど時の流れが早くなる。ドム(レオナルド・ディカプリオ)と奥さんのモル(マリオン・コティヤール)が50年いた、あの回想シーンが理解できてないです。

潜在的な意識か邪魔をする。それが話をややこしくする。

ノーラン監督の映画はこれに限らず全部ややこしい。

深く入り込んで、そこで死ぬと上の階層に戻れなくて、虚無に行ってしまうというルールがあります。

夢の中で死んでも戻れるのは浅い層だけですよね。

上手くキックを利用すれば、戻って来れる。

キックも難しいですよね。ちょっと分かりにくい。音楽を聞くと、どうして戻れるのか。

あれは、キックするぞっていう合図でしょ。

浅い階層で聞くと、音楽が始まったら、すぐだけど、次の階層だったらまだ時間が。。。

あー、時間が増えるわけか。だから慌ててたんか、もうすぐキックが始まるので。

雪山のところ、早かった感じでしたね。1回のキックが色々な階層で違う。

いろいろ誤解していたのが、やっと整理ができた。

確かに。

話はね、簡単でしょ。相手の企業を潰そうという話ですね。

夢とは関係ないけど、スパイ映画としての要素も好きで、レオナルド・ディカプリオが世界各国に飛んで仲間を集めて、協力して目的を達成する。オーシャンズシリーズみたいな。(「オーシャンと十一人の仲間(1960)」「オーシャンズ11(2001)」「オーシャンズ12(2005)」「オーシャンズ8(2018)」) みんなで力を合わせて、取り組むっていうのは、個人的には好きかな。

役割があるのがいいですね。

かっこいいよね。

調合師(ディリープ・ラオ)。

設計師(エリオット・ペイジ)は女学生でした。

「そんなすぐできるんや」って。。。

どういうふうに設計するのかな? 頭に念じてるのかな?

最初に誰の夢に入るかを決めていましたよね。

ターゲットの夢にメンバーの夢が繋がる。

最初のターゲットが、サイトー(渡辺謙)でしたね。

サイトーは、カーペットの生地の違いで夢だと気づく。

設計師のミスですね。

惜しいなあ。
偽装師(トム・ハーディー)は変装できます。

偽装師だけの技能ですよね。「仕草を全部覚えた」

あちこちで専門の人をスカウトしていく。最初は断るんですよね。「あんなの無理や」みたいな。

最後に相手企業の社長の息子ロバート(キリアン・マーフィー)の夢に入って、父の後を継がせようとする。夢の中で、急に汽車が走ってきたのは、あれはドムが原因ですね。

ドムの潜在意識がさせたんですよ。

潜在意識がロバートの夢を侵食して、影響を及ぼしている。

ドムのモルとの心の創(キズ)です。モルを自殺させてしまったことへの罪悪感が狂わせていく。最後にその理由が分かります。

モルは現実を夢だと錯覚して、現実世界に戻ろうと自殺した。

ドムとモルで一緒に作った夢の世界にモルは居続けようとするので、連れ帰るために夢やって気づかせる。モルは現実でもまだ夢だと思って目覚めるために自殺する。

トーテムというアイテムで夢か現実か判断できる。ディカプリオが持ってたのはコマでした。回り続けたらそこは夢で、倒れたら現実。

それぞれのトーテムが違うんですよね。

設計士が自分のトーテムを作ってましたね。夢の中だとあれがないと不安になりますよね。

トーテムのルールを説明しておいて、ラストでドムがコマを回す。

「えっ、どっち?」みたいな。ふふふ。

結末が分からない。

粋な演出ですよね。ちょっと倒れそうになってね。ギリギリ回る。ふふふ。
結局夢かどうか分からない。

Eくん

年間 120本以上を劇場で鑑賞する豪傑。「ジュラシック・ワールド」とポール・バーホーヘン監督「ロボコップ(1987)」で映画に目覚める。期待の若者。

キネ娘さん

卒業論文のために映画の観客について研究したことも。ハートフルな作品からホラーまで守備範囲が広い。グレーテスト・シネマ・ウーマンである。

夕暮係

小3の年に「黒ひげ大旋風(1968)」で、劇場デビュー。照明が消え、気分が悪くなり退場。初鑑賞は約3分。忘却名人の昔人。

レオナルド・ディカプリオ

ノーラン監督のこだわり

ノーラン監督はCGを2ヶ所だけ使ったのかな。

世界がグワンって折れ曲がるところ(パリ崩壊)ですか?

あそこと最後の混沌世界。サイトー(渡辺謙)が最後にそこに行って、最初のシーンに繋がる。

あれはCGですか?
おじいちゃんの渡辺謙が。。。

屋敷はセットです。あの世界へたどり着くのに海から上がっていった。

廃墟みたいな。

氷山が落ちるように高層ビルが崩れています。

あれ以外はCGじゃないんですか?

あれ以外は、セットを組んでる。

街の中で汽車が走りこんでくるシーンもですか?

タンクローラーに汽車のセットを付けています。

マジか?

へー、すごいですね。

あまりCG使わないって知っていたけど。そこまでやるか。

汽車の暴走を撮影するうちに、衝突する車の数を増やしたんですよ。

「まだ足りない」みたいな。ふふふ。

すごいことやるな。設計士の女の子を勧誘するときに、ドムが夢の世界の作り方について説明しているシーンで、急に野菜の入った木箱がバーンって爆発する。あれば本物?

あれも実際にパリの街で、(空気砲で)爆発させて‥。

てっきりCGかと思った。

凄いですね。鏡が割れるところとか、作ったんですかね?

あれはCGじゃない?

道で触れたらパリーンって。

あー、ははは。

ふふふ。

やっぱりCGじゃないですかね?

最後の要塞基地を爆破しに行く。あれもカナダのスキー場の跡地に建てた。

わざわざ、あのために。

で、最後に爆破した。

すごい。

ダークナイト(2008)」で、ジョーカーが病院を爆発するシーンがある。そのシーンのために、でっかい病院を作って、1回きりのぶっつけ本番で爆発させる。すごいんだよ、あの人は。

クリストファー・ノーラン

ホテルの中が回転するのも、セットですよ。あの廊下と部屋を作った。「2001年宇宙の旅」の撮り方、宇宙ステーションの‥。

壁を歩いていく。

大きな筒状のセットとカメラと一緒に回転させる仕掛けを作った。

その撮影している映像を見たことあります。俳優さんがワイヤーで吊られて、壁を歩いているところ。

吊られているのを、セットの下から撮ってるんですよね。

下からですか。

廊下を立てる感じですよね。

あー、こうやって。(説明図1)

で、上から吊って、回転させながら下から撮る。

すごいな。

よく考えますよね。ふふふ。

予算が取れるのも凄いけど。

実際にカメラで撮ろうって思うのがね。

CGに頼っちゃいますもんね。

大変ですよね。俳優も訓練しないといけないしね。

CG使ったのが「インセプション」が初めてでしたね。

そうなん?

ノーラン監督の本を読んだことがあって、「そういうこだわりがあるから、ずっと使わなかったけど、「インセプション」で使ったんです」って、思い出しました。

「インセプション」で解らないのが、最後にサイトーを救うために、夢をもう1階層潜るとサイトーがおじいちゃんになって生きている。

あれは混沌の世界に行ってしまう。

あれはサイトーだけの世界ですね。帰って来れなくなって。

そのための最初の長い説明が。

重要なセリフとかサラッと言って終わっちゃうから。

確かに。

ちょっと聞き逃したら、この人は夢の中でなんで襲われてるのかみたいな。

あの襲っていた武装集団は、自己防衛ですね。それとドムの汽車が同時に起こちゃうから。

めちゃめちゃややこしいな。無関係なのに。

2つのタイミングが合ってしまった。

面白いのは夢の中で大事な情報は、設計図が作った銀行に大切なものを入れる。そうやって誘い込む。

最後の第2層で、わざと「これは夢なんだよ」って教えているシーン。「なんで教えちゃうんやろ?」って、思いました。

あれは、なんでやったっけ?

自分が味方だと思わせる意図があった。

会社のナンバーツー(トム・ベレンジャー)に偽装師が化けて、裏切ろうとしてるって、信じさせて。。。

「守っている側ですよ」って言うんですね。

本当にこういうややこしいのが苦手でね。

分かるとすごく面白い、ハマっていくんですけど。

説明図

「テネット」 さらにややこしいのが好きな人へ。

監督・脚本:クリストファー・ノーラン

〈Story〉
特殊工作員の”主人公”(ジョン・デヴィッド・ワシントン)はオペラハウスでのスパイの救出に成功。
フェイ(マーティン・ドノヴァン)から、第三次世界大戦を阻止する為の謎の存在”TENET”にスカウトされる。
そこで、未来人が作り出した時間を逆行させる装置「アルゴリズム」の存在を知ることになる。

TENET テネット(2020)」なんて、もう上演途中から頭が死んでいました。

「テネット」は確かに分からなかったです。ふふふ。

何気ない船のシーンにまた繋がっていく。

「テネット」はその最初の説明がもう既に難しいなって、「インセプション」はまだ分かりやすかったですけど。

ループの仕方がね。

インターステラー(2014)」はノーラン監督で1番好きなんやけど、説明はできないけど感動する。

「インターステラー」はSFに入る?

SFです。あれはややこしいですよね。

「2001年宇宙の旅」の雰囲気というか。

うん、意識している。終盤に時間の概念を超越する。

空間も繋がっているしね。好きな作品ですよ。途中、どういうことなんだろうと思いながら。。。

分かります。観ているだけの映画にならないのがいい。

頭がグラグラする感じがいいね。

メメント(2001)」は途中で観るのをやめました。

そうなんですか。あれは主人公が記憶がなくなる病気で、奥さんを殺した人を探す。

物語の結末から話が始まります。

最初のシーンが激しくて、キツいね。

結末から観て面白いの?

主人公が記憶をなくしている状態からスタートなんですよ。分かっていく面白さです。

ジェフリー・ディーヴァってが「メメント」の型を利用して小説(「オクトーバー・リスト」文春文庫)を書いているんです。

それは面白いか?

前の出来事が分からないのがトリックに利用できるんです。「メメント」で一つの型ができましたね。

結末に向かって走っていく途中で読めてくるところで、逆から行くっていうのが面白かったですね。

動機が謎になっている。

なるほどね。
オッペンハイマー(2021)」はどうなのかな? ノーラン監督の新作。あれは原子爆弾を作った人の話だったか。

あー、そのオッペンハイマー?

その映画が2023年に公開。キリアン・マーフィーとマイケル・ケインは、いつも出ていますね。

好きなんですね。

面白いのが「オッペンハイマー」の映画配給は、ユニバーサル映画。今までワーナーブラザースで、「ダークナイト」とか「テネット」とかだったのに、「テネット」公開時にコロナが発生して、劇場公開と一緒にストリーミングサービスの配信を決行したのを、ノーラン監督が怒って、ユニバーサルに移った。

劇場で観てほしいんやね。

ノーラン監督はフィルムカメラにこだわりがあるから、配信はやっぱりダメなんですよね。

オクトーバー・リスト
オクトーバー・リスト(文春文庫)

ジェフリー・ディーヴァー著。最終章ではじまり、第1章へとさかのぼる。 娘を誘拐され、秘密のリストの引き渡しを要求された女ガブリエラ。隠れ家にひそみ、誘拐犯との交渉に向かった友人の帰りを待っていた。

「パプリカ」 「インセプション」がお手本にした作品。

監督:今敏、原作:筒井康隆。

〈Story〉
精神医療総合研究所に勤める千葉敦子は、頭部に装着して眠るだけで他人の夢に入れる「DCミニ」を用いて、刑事・粉川利美を治療していました。
夢の中では、少女「パプリカ」に変身します。
DCミニが何者かに盗まれてしまいます。
開発者時田は、氷室の夢の中に侵入するが、夢の中に取り込まれる。
敦子は時田を救うためにパプリカに変身し、氷室の夢の中に入る。
犯人たちは色々なものに化けて、パプリカに襲いかかる。
パプリカは人魚や孫悟空に変身して攻撃をかわすも、小山内に蝶の標本のように捕らえられます。
敦子に想いを寄せていた小山内はパプリカの皮を剥ぎ、中から敦子を取り出そうとする。

パプリカ

パプリカ(2006)」はアニメで、今敏さんの作品です。これが「インセプション」に影響しているというか、ホテルで回転しているところとか、鏡がパリンって落ちていくとかが、「インセプション」に似たシーンがあるんですよ。それが有名っていうか。

ノーラン監督が。

言及はしていないけど、明らかに意識している場面が多い。

「パプリカ」の鏡が割れるシーンとかホテルの廊下が回転するのも夢の世界の話?

そうです。「パプリカ」は、精神科医の女性がいるんです。その人の研究所で夢を共有できる機械を作って、第三者がその人の夢を見れるという研究をしている。その女性が夢に入り込んで、精神的な病を治してあげる。夢の中の方の女性がパプリカっていう名前なんですよ。もう1人の自分です。夢と現実が分からなくなってくるのが問題になって、その夢を共有できる機械が盗まれて、犯人を探すっていうストーリーなんです。

夕暮さんもご覧になられました?

観ました。映像が楽しい。

「オセアニアじゃ常識なんだよ」って言うシーンを見たことないですか?

見たことないです。

有名なシーン。夢と分からなくなってしまう現象が、いろんなとこで起きてしまって、研究所の所長が会話をしてると、変な言葉の言い回しが続いて、わけの分からない言葉を言い出すんですよ。「おかしくなってるな」って、そこでバーッと走って窓から飛び出しちゃうシーンが有名なんですよね。

それは現実世界というわけ。

現実世界にいるんですけど、夢とごちゃごちゃになっちゃってる。

そうなんや、怖わ。まさしく「インセプション」の奥さんや!

そんな感じ。それが面白い。

原作は小説?

「時をかける少女」の筒井さんです。私も小説を読んだことないですけど。音楽もいいですよ、平沢進さん。

観よう、観よう。

これは。インセプションとセットで観ると面白かったです。

筒井康隆が日本で最初に「タイムトラベラー」っていう言葉を「ときかけ」で使ったんです。

「トータル・リコール」の夢物語

監督:ポール・バーホーベン、原作:フィリップ・K・ディック

〈Story〉
近未来。
火星には植民地が築かれているが、酸素が薄く気圧が低いため防護服無しでは建物の外に出られない。
地球に暮らすダグラス・クエイドは建設労働者で、結婚8年になる妻のローリーと2人暮らし。
彼は毎夜、行ったことが無い火星の夢に悩まされていた。
クエイドは、偶然「旅行の記憶を売る」というリコール社の広告を見つける。
リコール社へ出向き、「秘密諜報員として火星を旅する」というコースを選択する。
注射によって眠りにつくが、突然クエイドはわめきながら暴れだす。
クエイドが、実際に火星へ行ったことがあると察したリコール社は、リコール社に来た記憶自体を消し、タクシーに乗せ自宅へ送り返す。
帰宅途中、謎の集団に襲われるが、身に覚えのない格闘術でその全員を殺害するのだった。

トータル・リコール

夢と現実が分からないっていうのは、やっぱり「トータル・リコール(1990)」でしょ。

オリジナル版がシュワちゃん。

リメイク版(「トータル・リコール(2012)」)はかなり落ち着いちゃってね。

そうなんですか.。

オリジナル版の方が過激で面白い。

グロイ系なんですね。

目を覆うほどじゃないので大丈夫だけど。舞台は未来の世界で、夢を売る企業があって、あなたの見たい夢を見させますよって。例えば、スパイになって全世界を股にかけて活躍する夢が見たい、そんな要望に合わせて提供する。シュワちゃんは、火星に行きたいって思っている。
お金がないから火星に行く夢を見せてもらうんやけど、機械が調子がおかしくなって、夢を見ないまま終わっちゃうんよ。シュワちゃんが家に帰る途中で、同僚の友人が襲いかかってくる。
物語の後半で、実はシュワちゃんは、元々は火星で暮らしてたんやけど、記憶を消されて地球で暮らしていたことを知って、真相を知るために火星に向かうっていう話。
途中ではシュワちゃんが活躍しているのが現実なのか、夢の中か分からなくなる。

へえ。火星人だったってことですか?

地球に生まれて火星に住んでいた。火星には貧民街があったり、社会が形成されている。

なるほど。

SFアクション映画ですよね。

記憶ってめちゃくちゃ大事ですね。

バーホーヘンタッチ満載。自動運転のタクシーが登場するんだけど、運転席に人形が乗ってるの。

「どこ行きますか?」って。

近未来的ですね。

ミュータントがいて、手が変になってるとか、いろんなエッセンスががまた魅力なのよ。

おもしろそうですね。

30年ぐらい前の映画だけど今観ても面白いよ。

今、調べたら目が飛び出ている画像が。。。

それはシュワちゃんが真空状態の火星に飛び出したシーン。頭の中に埋め込まれた発信器を鼻から取り出したり。。。

えー。痛い。

おばちゃんの顔がパカって割れたり。

出発ロビーの検査場のシーンね。

なんか想像の斜め上でした。

横に刻みが入ってて、開いていく。

それは何なんですか? スーツみたいになっている。

変装セットみたいな感じやね。

めちゃくちゃ偽物感がすごいですね。シュールな感じですね。

アーノルド・シュワルツェネッガー
あの日の映画館

映画館の思い出を話してください。

小さい頃に、初めて観に行った映画がポケットモンスターの映画なんですよ。頭に残っているのが、多分親に抱っこされたんかな。映画館の窓口で係員の人に「売り切れです」って言われたのを覚えてる。

えー。そんなんあるんですか?

そこだけ鮮明に覚えている。結局その後、観に行ったかどうかはちょっと分からないけど、その記憶は何故か覚えている。

満席だったってことですか?

98年公開やから。生まれて1年も経ってないかな。

よく覚えてますね。

なんて言う映画なんですか。

覚えてないです。どっかの映画館とだけしか。そのポケモンの人気で、やったってことだけど、だからこれを映画鑑賞といえるかいうのはあれなんですけども。記憶に残っているのでちゃんと観たのは、ゴジラの映画。これは当時の3〜4歳。

どのゴジラですか?

ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃(2001)」「劇場版 とっとこハム太郎 ハムハムランド大冒険(2001)」と同時上映してたんです。

そうなんですね。

あの入場特典をもらった記憶があるなあ。

E君が一番いろんな劇場で観てますね。

地元やったら上映作品がかなり少ないので、わざわざ大阪の梅田まで来て、シネリーブルとか行ったりとか心斎橋とか。ちょこちょこいろんなとこに行ってますね。

(対話月日:2022年1月26日)