今宵のテーマは「猫」。
物語の中で「猫」は神秘的な示唆をすることがあります。
そこから大きく物語が転換します。
映画 「オットーという男」 そこには男を見守る猫がいた
監督:マーク・フォースター
脚本:デヴィッド・マギー
原作:フレドリック・バックマン
〈Story〉
オットー・アンダーソンは、半年前に妻ソーニャを亡くして、鉄鋼会社を定年退職した。
首吊り自殺をしようとすると、向かいに越してきたマリソル夫婦が縦列駐車できず騒いでいたため自殺を中止する。マリソルはオットーにメキシコ料理を差し入れ、六角レンチを貸してくれるよう頼む。
オットーは再び首を吊ろうとするが、留め具が抜け落下。
床の新聞には花束の2束8ドルという特売広告が掲載されていた。自殺を中断して花束を買いに行き、ソーニャの墓を訪れる。
若いころ軍隊に入隊しようとしたが、遺伝性の肥大型心筋症が原因で拒否された。落胆した帰りの駅でホームを歩く若い女性が本を落とすのを見かけ、電車に飛び乗り、列車の中で彼女を探して本を渡す。切符を買うにも手持ちが足りず、彼女が出してくれる。それがオットーとソーニャの出会いだった。
オットーは今度は車庫の車内で一酸化炭素中毒自殺を試みると、またソーニャと食事をした思い出がフラッシュバックする。
意識が朦朧としていると、向かいのマリソルがガレージのシャッターをたたいた。。。

ユニークな作品で、自殺が章立てになっています。
原作は2012年のスウェーデンの小説、フレデドリック・バックの「幸せなひとりぼっち」。キネ娘さんはどうやった?
ぼろぼろに泣きました。
電車で観るのは危険ですね。
死ぬのか死なないのかが気になっちゃう。ばくばくしながら観ていました。
ハハハ。
死のうと思っても邪魔が入る。
死なせてくれない神秘さがありますね。
死にたいと思っているうちは死ねないっていうことを表現しているんやろうなと思っていました。最後は満足して死んだという感じがしました。
奥さんが
「生きるのよ」って言っていましたもんね。
偶然が重なる不思議な力を感じましたね。
新聞配達のマルコムも偶然オットーの自殺を止めます。
トランスジェンダーでしたっけ。
そうそう男の子になりたい娘。あの子もいいよね。
昔、奥さんに助けられた縁がある。
オットーは集合住宅を朝から見回りをする厳格なタイプ。
鉄鋼会社で働いていた時も、ルールに厳しい人やったって分かる。
正義感が人一倍強い。
オットーは退職のお祝いの時に職場のみんながケーキを用意してくれているのに不機嫌そうに帰ってしまいます。ケーキに顔がプリントされていて、オットーが帰った後で切られていました。
見るからにみんな口にはしないけど、「やったぜ」みたいな雰囲気が漂っていましたね。
オットーはマーケットでロープを買う時もインチ単位の料金設定に怒っていましたね。
後ろに並んでいる人が
「小銭を持っているので残りは私が払います」って、周りはいい人ばっかだな。
首を吊るためのロープでした。
自殺しようとしているのが意外じゃなかったですか? 頑固な人が自殺するんやって。
奥さんのソーニャへの愛が深すぎてそうなっていた。
この作品はアケフセが上手くて、ソーニャの事故は後から明かされますね。
徐々に分かっていきますね。
ソーニャが癌で亡くなったと思っていたら、それより前に人生を大きく変えちゃうようなバス事故があったのはショックでしたね。
助かった方が罪を背負うってよく言われていますね。そしてオットーが罪を背負います。
この作品は2回目に観るともっと危ないです。最初から涙の前触れがきます。
分かって観るから。
猫がオットーをじっと見ているだけで泣けてしまう。
凍死しかけていた猫を助けたジミーが自分は猫アレルギーだからとオットーに引き取って欲しいと頼みます。
小汚い野良猫で、主人公のオットーにそっくりですけど、オットーと一緒にいる姿を見ているとまるでソーニャが生まれ変わったように思えてきます。
保護しているうちにベッドに上がってきてね。あそこらへんから涙腺が駄目やな。ソーニャの影を見てしまう。
猫は神秘的な動物で、あっちの世界との媒介者なので、猫の目を通してソーニャが見ているかと思うとね。
確かに猫って神秘的な描かれ方されること多いですね。「ドクター・スリープ(2019)」では寿命がわずかな人に猫が駆け寄ってきて、その人は亡くなっちゃう。何ですかね?
エジプトでは女神が猫の形をしています。
オットーが最初首を吊ろうとして、死の気配が漂うと、昔の思い出がふっと立ち上がってくる。若いオットーが兵役に就こうとしたら、心臓肥大で入隊できず、帰りのホームで女性が落とした本を拾います。
表紙に猫が描かれていました。
それは象徴的ですね。
電車内で本を女性に渡したけど車掌に電車賃が払えなくてね。女性に払ってもらって、そのお礼にご飯をご馳走する流れでしたね。
自分が帰る方向とは反対の電車だしね。
追いかけて乗っちゃった。
その女性がソーニャであの時に財布から銀貨が出てきて、それがオットーのお守りになります。
オットーってひねくれ者じゃないですか。元々そんな性格じゃなかったと思う。殻に閉じこもって誰の助けも借りず自分の力で生きていく、意地っ張りなところにシンパシーを感じてじーんとしちゃう。でも根は悪い人じゃない。
オットーは人と関わりたくないって言いながらも、本質は世話焼き。人の縦列駐車まで手伝ってしまう。
ソーニャが亡くなってオットーが一人暮らしを始めると周囲の人は救いの手を差し伸べるんじゃなく、図々しく「猫を飼って」とか「ハシゴを貸して」とか「車を売ってほしい」って言うのが結果的にオットーの救いになっている。そこに僕はぐっときましたね。気の毒に思うんじゃなくて用があるから話しかける。
頼まれてもない食洗機を直していました。
マリソルに運転を教えてあげていた。
後ろからクラクション鳴らされたら、怒りに行きますからね。
子守もする。
子供への接し方が優しくて。人間が嫌いじゃないんだよね。
一見子供嫌いですけど。
そこが意外に子供にも好かれている。
偏見も持っていないですしね。
トランスジェンダーのジミーを追い出すような父親を馬鹿野郎と言っていました。
こうやって話しているといい人で、悲しい出来事から偏屈になっちゃっただけ。
マリソル夫婦はメキシコ人で人懐っこい正直な性格がオットーの殻を破ります。
興奮したメキシコ人に乗せられちゃうのが面白いですね。
マリソルの家の中に賞状が額縁に飾ってある。
博士課程。
あの夫婦は二人とも頭がいい。
そこら辺があまり触れなかったから気になるなあぁ。オットーがあれを見てマリソルが賢い人やって見抜いていたんです。
旦那さんのトミーが何かと手がかかる。
運転させたらダメな人ね。
ハシゴを登らせてもあかんね。
おっちょこちょい。
でもあれぐらいがいいね。みんなが少し不足を持っているから助け合う。
一番感動したのが、オットーがホームから身投げしようとするシーン。
電車が来るタイミングで近くにいた人が体調を崩してホーム下に落ちる。周りの人はスマホをかざして、どうしようって戸惑っている中、オットーがとっさに飛び降りて助ける。あんなことできる人いないですよ。
死ぬつもりだったから、助けた後にすぐに上がってこなかったね。
あれはびっくりしました。
それを見ていた見ず知らずの人が手を差し伸べる。あのシーンにテーマが集約されている。人は一人じゃ生きていけない。
ルーベンとの友情話もいいね。
ルーベン役も上手くて、何もしない演技だけど最後の絶妙な表情とかね。
ルーベンとの喧嘩別れはしょうもない理由。
仲違いはあんなもんやね。小さなすれ違いで口を利かなくなる。
でもルーベンの奥さんが、「ガスヒーターの空気抜きしてよ」ってオットーに頼みにきます。オットーは手伝う気もなかった。
その時ルーベンはパーキンソン病でした。奥さんはオットーには黙っていた。
行って顔を見たら、オットーの心が動く。
ルーベンは動けない状態でしたけど、その理由って語られていませんね。
ルーベンは目だけを見開いています。
オットーの自殺を反対するかのように、オットーの手にあるホースを掴んでいましたね。
ルーベン夫妻が立ち退きさせられる事態が起きます。それを助けるためにオットーがマリソルの家に電話を借りに行くと、マリソルが「貸さない」って言って、オットーは「えっ」みたいな顔をする。
マリソルが本音で涙ながらに電話を貸さない理由を話すと、オットーも自殺しようとしていたことを打ち明ける。いい展開だな。
マリソル が心配のあまりに泣いていたところですね。
その辺は私もずっと泣いていました。
少し前に銃声が聞こえたので、オットーが自殺したのかとマリソルは心配していた。何も言わないオットーに腹を立てていた。
そして、ルーベン夫妻の立ち退きはどうなるのか?、という作品ですね。最初にこの作品を観た時、「カールじいさんの空飛ぶ家(2009)」を思い出しました。
観たことがないですけど「カールじいさん・・・」も奥さんを亡くしている設定ですか?
そう。セリフなしで二人の出会いからこれまでに何があったかをダイジェストで語られます。
最初の2分ぐらいで涙腺が決壊します。
ははは。
泣いちゃいそうですね。
奥さんを亡くした悲しみから復活する話だけどね。そのためにいろんな冒険をします。
「幸せな1人ぼっち(2015)」がスウェーデン版で、「オットー・・」と大筋は一緒です。違うのは過去のパートで奥さんの話とお父さんとの幼少期の思い出が深掘りされていました。
お父さんは鉄道の清掃係で職場に行くくらいオットーは仲良し。ある日オットーの目の前でお父さんが電車に轢かれて亡くなります。そこから一人で暮らしていたら、近くの家からの出火で自分の家が燃えて一文なしになって、泣く泣く電車の中で一晩過ごす。朝、電車が動いて、パッと目が覚めたら向かい側に女性が座っていてそれが奥さんとの出会い。
出会いのシーンが違う
兵役の話は全く無いんです。「オットー・・」はベトナム戦争の兵役ですよね。
若かりしオットーを演じている役者さんがトルーマン・ハンクス。トム・ハンクスの息子ですよ。言われてみれば似ていますよ。
「オットー・・」の監督は「007 慰めの報酬(2008)」を撮っています。あと「World war Z(2013)」、「プーと大人になった僕(2018)」。
「ネバーランド(2005)」も。
「オットー・・」の音楽はトーマス・ニューマン。「ジョーブラックをよろしく(1998)」を担当した。最近だったら「007スペクター(2015)」とか、有名な作品やったら「ショーシャンクの空に(1995)」とか。
エンドクレジットは最後まで見ました?
最後に電話相談窓口のクレジットが出てきたので、びっくりしたんです。悩みがあったらここに電話してくださいって。
自殺がモチーフですけど、「絆」が描かれているからハートフルで見やすい映画です。
トム・ハンクスがいいね。ぶっきらぼうだけど、憎めなくて愛らしい。
自殺の章立てを結構として、ふと猫にソーニャの気配を感じさせる、そのホドが絶妙な作品です。
Eくん
年間 120本以上を劇場で鑑賞する豪傑。「ジュラシック・ワールド」とポール・バーホーヘン監督「ロボコップ(1987)」で映画に目覚める。期待の若者。
サポさん
「ボヘミアン・ラプソディ」は10回以上鑑賞。そして、「ドラゴン×マッハ!」もお気に入り。主に洋画とアジアアクション映画に照準を合わせて、今日もシネマを巡る。
キネ娘さん
卒業論文のために映画の観客について研究したことも。ハートフルな作品からホラーまで守備範囲が広い。グレーテスト・シネマ・ウーマンである。
検分役
映画と映画音楽マニア。所有サントラは2000タイトルまで数えたが、以後更新中。洋画は『ブルーベルベット』(86)を劇場で10回。邦画は『ひとくず』(19)を劇場で80回。好きな映画はとことん追う。
夕暮係
小3の年に「黒ひげ大旋風(1968)」で劇場デビュー。開演に照明が消え気分が悪くなり退場。初鑑賞は約3分。忘却名人。



検分役の音楽噺 ♫
『オットーという男』のスコア担当であるトーマス・ニューマンについては、第22夜で作曲家一家ニューマン・ファミリーという話題で書かせていただきました。
父アルフレッド、兄デイヴィッド、従兄弟のランディとすべてが作曲家という一族であり、父の偉業を超える勢いのあるトーマスは世代交代の代名詞とも言えますが例としては珍しいケースだったりします。
他の著名な作曲家の息子さんについて触れてみますと・・・。
イタリアの作曲家エンニオ・モリコーネの息子アンドレア・モリコーネは、あの『ニューシネマ・パラダイス』で有名な「愛のテーマ」を作曲しました。
現在は主に本国で活動していますが、98年に日本テレビ系ドラマ『冷たい月』(主演:中森明菜、永作博美)のスコアを担当したのには驚いたものです。
今年、リバイバル上映された『パピヨン』等を手がけたジェリー・ゴールドスミスの息子ジョエル・ゴールドスミスは、B級映画やTVドラマの音楽を担当していましたが、2012年に54歳で亡くなっています。父ジェリーの死後わずか8年後のことでした。
有名な作品は少ないですが、シュワルツェネッガー主演の『コナン・シリーズ』の3作目として企画された日本未公開作『征服王カル』(97)のスコアは父親譲りのダイナミックなもので個人的に好きです。
『アラビアのロレンス』、『ドクトル・ジバゴ』等を手掛けたモーリス・ジャールの息子、ジャン・ミシェル・ジャールは
シンセサイザー奏者として活躍中。小室哲哉さんとイベントを行ったり、日本でもその活躍は知られているでしょう。
スピルバーグ作品のみならず、映画音楽の第一人者であるジョン・ウィリアムズの息子、ジョセフ・ウィリアムズはロックバンド、TOTOのヴォーカルとして有名です。
父が作曲家なので息子もそれを引き継いで、というパターンは少ないようですが、それでも音楽関係の仕事をしているのは
育った環境も大きく影響しているのでしょう。
あ、肝心の日本の作曲家を忘れていました。
やっぱり日本でいえば、服部良一→服部克久→服部隆之の3世代にわたる服部ファミリーでしょうね(笑)
映画 「gifted/ギフテッド」 片目の猫が導いた答えは
監督:マーク・ウェブ
脚本:トム・フリン
〈Story〉
7歳のメアリー・アドラーは、叔父のフランクや隻眼の猫フレッドと一緒に暮らしている。
学校が始まりメアリーの驚くべき数学の才能が明らかとなる。メアリーの母親ダイアンはミレニアム懸賞問題のひとつで「ナビエ–ストークス方程式」の解明に迫る天才数学者であったが、既に自殺をしていた。
ある日メアリーは送迎バスの中でクラスメイトのジャスティンをわざと転ばせた12歳の上級生を殴り、鼻の骨を折ってしまう。校長はフランクを呼び出し、メアリーをギフテッド向けの学校への編入させる旨を申し出るが、フランクはメアリーを普通の女の子として育てたかった。
メアリーの祖母イヴリンが二人を訪れてメアリーを才能に見合った最高の教育環境に置くべきだと主張するが、フランクは普通の生活を送らせたいと返答する。
フランクとイヴリンは養育権を巡って法廷で争うが和解の道が最善だった。。。

「gifted/ギフテッド(2017)」はクリス・エヴァンス演じる叔父さんと娘の話ですね。
その7歳の娘メアリーがIQが高い天才少女です。
それが「ギフテッド」ですね。
お母さんダイアンが天才数学者で、賞金がかけられている数学(ミレニアム懸賞問題)に挑戦をしていました。
数式とかそういうやつ?
7つの懸賞問題があって、その中の有名な「ポワンカレ予想」が数年前に回答されました。(「ポワンカレ予想」は2002年11月11日にロシア人数学者グリゴリー・ペレルマンが証明)
お母さんの血を受け継いでいるわけですね。
ダイアンが数年前に亡くなったので、弟のフランクがメアリーを引き取った。この二人が親子のように暮らしています。
フランクがクリス・エヴァンスです。義務教育を受ける年齢なので、小学校に行かせます。でも算数ではレベルが合わなくて、教師が
「じゃあ4桁の足し算ね」と出題してもあっさり答えちゃうんですよ。
校長先生が
「メアリーを天才が行く学校に転校させましょう」って言う。フランクは
「メアリーは普通に育てたい。なんなら馬鹿な子供にしてください」
勿体ない気がしますけど
家に猫を飼っているんです。片目の猫を二人がかわいがっています。
近所に住んでいる黒人のおばあさん、ロバータが土曜日にメアリーを預かってくれて、フランクは近所の飲み屋さんで息抜きをする。そこに祖母のイヴリンが訪ねてくる。
ほんとのおばあちゃん。
イヴリンとフランクはそりが合わない。イヴリンがお家を見て、
「こんな貧乏な暮らしは駄目。この子は天才だから、いい学校に行かせてあげて」
普通の子供として育てるのか、天才として育てるかと議論になるんですけども、そのための養育権を争う裁判になります。
「アイ・アム・サム(2001)」みたいですね。
裁判でお互いが主張するんだけど、メアリーにイヴリンの話を一度聞かせようって、メアリーをボストンに行かせます。
実はフランクもボストン大学出身で頭がよくて大学の講師を勤めていたこともあったけど今は辞めて船の修理をやっているんです。
勉強できる人ですね。
イヴリンはメアリーに初めて、ダイアンが天才だったことを明かします。
そこで初めて知るんですね。
イヴリンはメアリーを大学に連れて行くんですね。それはメアリーの頭脳をテストするためで、そのまま進学もできる。
講義室では大学の教授が黒板に数学の問題を書いています。
メアリーがその問題に取り組んで、しばらく考えても回答しない。
「時間切れ」と言われて二人が帰る。大学を出るところで、イヴリンが
「何で答えなかったの?」ってメアリーに聞くと、
「問題が間違っている」大人の間違いを指摘するなってフランクから教えられている。小学校でいろいろあったからね。
二人が大学に戻って、黒板に書かれた問題をメアリーが正してから解答する。QED証明完了。
これで天才だと判ります。
イヴリンも昔は数学者を目指していた。おじいさんと出会って結婚することになって、ヨーロッパに転居してから数学をやめてしまった。そして娘のダイアンに自分の夢を託す。ダイアンは天才数学者の道を進むんだけど道半ばで自殺をします。
裁判ではイヴリンがメアリーのお父さんを探し出して証人に連れてくるんですね。
メアリーの父は
「ダイアンが亡くなったと聞いて急いで娘を探しに行ったら、既にフランクが連れて行った後だったので、探しようがなくて途方にくれてしまっていた」言うと、フランク側の弁護士が
「パソコンはできますか? メアリー・アドラーと検索して」入力したら、天才少女の記事が出てくる。
「探す気があったら、すぐに場所も分かります」
裁判が有利になりかけると思ったら。。。
メアリーが小学校に行った時に、帰りのバスの中で友達が上級生にいじめられていた。上級生が友達の工作を潰しちゃうと、メアリーは上級生の顔面を殴って鼻の骨を折っちゃう。乱暴な子に育つ貧しい家庭環境が問題となって、養母を探すことで決着がつく。
メアリーはフランクがずっと一緒にいるって約束をしたのに、なんで他人に預けるのかと怒る。フランクはそんなメアリーを養母のもとに車で連れて行く。次に訪ねて行ってもメアリーは怒って会ってくれない。
フランクは意気消沈しつつも、普段の生活をしようとします。フランクはメアリーの小学校の担任の教師から、片目の猫の引き取り手が求められていることを知ります。
へえ、
メアリーが大事にしていた猫が引き取られると慌てて保健所に行きます。そこでは殺処分待ちで、寸前でフランクが慌てて引き取って、他の猫も全部引き取ります。養母の家にイヴリンがいることにフランクは気がつきます。イヴリンは実は猫アレルギーですよ。だからメアリーと猫が一緒にいるのを嫌がって、猫を追い出した。養母の家に行くと、離れでイヴリンがメアリーに数学を教えているんです。そこへ大量の猫を持っていきます。
イヴリンはフランクと喧嘩したいわけじゃなくて、メアリーが特別な存在なので、天才の道を開いてあげたいと純粋に思っていた。
フランクはメアリーを普通の子供として育てることがダイアンからの頼みだったとイヴリンに打ち明けます。イヴリンは「そんなことはダイアンから聞いてない」フランクが
「あなたはダイアンのこと何も知らない。姉さんが若いときにボーイフレンドができたのを覚えている?」
「若い時に道を外れようとしたら、軌道修正をするのが親の役目だ。だから別れさせた」
「姉さんの自殺はそれが原因だ。ダイアンはあなたのことを恨んで死んだ」
「ダイアンはそんなことするはずがない」
「実は証拠がある」
ダイアンがフランクに託した天才ならではの証拠とは。。。
この先のラストで意外な事実が明かされます。
猫ちゃんもいますね。
猫は神秘だし、片目の猫は世界の裏側を見ると言われているらしいですよ。真実を知る存在ですね。この映画ではメアリーの保護者でもあって最後に助けてくれることになります。なかなかいい作品です。
フランクはお姉さんの自殺があったからメアリーに普通の子供として育ってほしかったってことですね。
ダイアンはメアリーにも普通の恋愛をしてほしかった。でもどちらが正解なのかって悩ましいところですね。
思えば、イヴリンが猫アレルギーっていうのが娘に対するコンプレックスというアナロジーかなって。
近所の黒人のおばさん、ロバータもいい人で、
「メアリーを絶対手放したら駄目」と言ってくれます。
フランクとメアリーが浜辺でね、何気なく、会話しているシーンもいいんですよ。天才だけど子供です。
メアリー役の子は「ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021)」の眼鏡、マッキンナ・グライスです。監督マーク・ウェブ。
ダイアンが生きている間にメアリーに勉強を教えていたんですかね?
メアリーはお母さんのことは知りません。
記憶もないときに亡くなった。
いいシーンがあります。メアリーはお父さんが自分を探そうとしなかったと知って、暴れるように嘆くんです。
そこでフランクはロバータとメアリーを連れて病院に行く。夜、受付には誰もいない。ロビーのベンチで三人が座って何かを待っているんです。そうしたら、奥から数人が出てきて、赤ちゃんがやっと生まれたことでお祝いが始まります。こんなに嬉しいことはないってみんな喜んで、家族も親戚も集まっている。メアリーもだんだん嬉しくなって、
「あんなに嬉しいんだ。見に行っていい?」
「いいよ」って言うとメアリーは一緒になってお祝いする。
「君が生まれた時もみんなが喜んだんだよ」
ロバータと疑似家族みたいに描かれているんでしょうね。
欠けている部分を補い合うようにメアリーを預かってくれます。
「猫」というテーマだと、僕「キャッツ」好きです。「ハリーとトント」とかいいですね。
「エイリアン」の猫とかね。
「コンスタンティン」の猫。
コンスタンティンに登場する猫は向こうの世界に行く時の介在者。
化け猫映画もありますね。
佐賀の鍋島藩のお話ですね。
ディズニーだと?
「おしゃれキャット」
メトロ・ゴールドウイン・メイヤーだと「トムとジェリー」のトムです。


(対話月日:2024年7月4日)
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